日々是〆〆吟味

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

『大漢和辞典』の偉業 ~困難を極め、生涯をかける、当時世界最大の大修館の漢和辞典

『大漢和辞典』の偉業 〜なんちゅう話だ 大修館と『大漢和辞典』 生涯を掛けた一大事業 困難を極める道のり 〜活字作成、戦争、病気、長い時間… 完成した世界最大の漢和辞典 国家事業並みの民間事業 参考となる本 【大漢和辞典】 『大漢和辞典』の偉業 〜な…

日本における戦争への文学的抵抗〜戦争に協力せず関係ないこと書くだけでも抵抗だった

日本における戦争への文学的抵抗 ~関係ないこと書くだけでも抵抗だったのだ。 戦時文学と非国民 戦争協力しなかった文学者 谷崎潤一郎 渡辺一夫 神西清 参考となる本 【谷崎潤一郎『細雪』】 【ラブレー『ガルガンチュワとパンタグリュエル』】 【加藤周一…

専制政治の中の世の中の役に立つ仕事 〜客観的な基準により抵抗しようとしたロシア・フォルマリズムの挑戦

世の中に役立つことと専制 フィクションは世の中のためにある フィクションをフィクションそのままに読もうとするロシア・フォルマリストの挑戦 ロシア・フォルマリストの亡命と行方 参考となる本 【ロシア・フォルマリズム文学論集】 【シクロフスキー『散…

世の中の役に立つ仕事としての文学(小説/詩/批評) 〜ロシア・フォルマリズムの背景に置かれたマルクス主義の統一見解

見解の統一とマルクス主義 〜土台の上に文化はのってる? 作品の統一的見解と強制 マルクス主義と上部構造 文化的価値観とフィクション 世の中に役立つための表現 参考となる本 【必読書150】 【マルクス『ドイツ・イデオロギー』】 【大塚久雄『社会科学に…

違う意見となる批評と統一見解とは ~ロシア・フォルマリズムによる詩の形式の分析の前に

読み方の対立と統一的見解 〜文学を科学に、ですかね? 構造分析前史 ロシア・フォルマリズムと形式的な読み 立場によって変わる読まれ方 優れた批評家同士の読みの対立 批評を科学に 〜対立する読み方への統一化の挑戦 参考となる本 【ポー『詩と詩論』】 …

物語の構造分析の流れ 〜昔話と小説の短編、長編の応用分析【プロップ、バルト、ジュネット】

物語の構造分析の流れ ~プロップ、バルト、ジュネットを参考にしてみよう! 構造としての昔話と小説 短編と長編の構造 それぞれの構造分析 長編の構造分析 参考となる本 【ジュネット『物語のディスクール』】 【バルト『S/Z』】 【プロップ『昔話の形態学…

文学の数学(構造主義)化 〜数学の応用による物語の類型(付:『わたしの知的生産の技術』/プロップ『昔話の形態学』/橋爪大三郎『はじめての構造主義』)

人文科学の数学化 ~物語はパターン? 世界認識=科学の数学化 文学の数学化の試み プロップと魔法民話の構造 ひとつの物語パターンと機能の組み合わせによるヴァリエーション プロップやレヴィ=ストロースの応用 参考となる本 【わたしの知的生産の技術】 【…

数学と自然科学と本質的な世界認識の方法/理解 ~科学的真理のための数学の発展と応用分野(付:ニュートン『自然哲学の数学的諸原理』/クライン『数学の文化史』)

数学と科学と世界の本質的理解 〜自然世界は数学によって理解•表現出来る 数学と科学 科学のための数学の開発 科学初期の真理の証明 科学の勝利と真理の確信と他分野への応用の野心 参考となる本 【世界の名著・ニュートン】 【クライン『数学の文化史』】 …

数学の理論と実用の起源 ~世界認識と影響の意味(付:クライン『数学の文化史』/ユークリッド『ユークリッド原論』)

世界を本質的に捉えるための数学 〜その始まりはどこにあり? 世界認識と言葉のシステム 数学のシステムとその誕生 天体 測量 実用と理論化 理論化による数学的証明の真理 参考となる本 【クライン『数学の文化史』】 【ユークリッド原論】 世界を本質的に捉…

よくわからない異世界=異文化の社会制度の理解 ~言語と数学による本質的な理解の方法(付:橋爪大三郎『はじめての構造主義』/内田樹『寝ながら学べる構造主義』/レヴィ=ストロース『親族の基本構造』/フレイザー『金枝篇』)

言葉と数学による本質的理解 〜レヴィ=ストロースの交叉イトコ婚の場合を参考にしてみよう! 未開部族とフィールドワーク よくわからない未開部族の制度 未開部族の制度と現代数学 構造主義と数学と言語 参考となる本 【橋爪大三郎『はじめての構造主義』/内…

世界の本質と表現の方法 〜言葉の表現方法と数学による方法(付:ソシュール『一般言語学講義』/レヴィ=ストロース『野生の思考』/山口昌男『二十世紀の知的冒険』)

世界と本質的表現 〜世界って、どうやって本質的に捉えればいいんでしょうか 色々な文芸の違い 世界を本質的に捉えるには? 言葉によって捉える方法 数学によって捉える方法 言葉も数学的に捉える 参考となる本 【ソシュール『一般言語学講義』】 【レヴィ=…

エッセイと小説における観点/視点の違いと論述における世界の理解の違い 〜エッセイは私が主人公の小説だ(ちょっとちゃうやろ…)(付:モンテーニュ『エセー』/パスカル『パンセ』)

エッセイと小説や論述 小説と論述 〜世界への理解の仕方の違い エッセイの違いは? エッセイは書き手の視点で綴られる 参考となる本 【モンターニュ『エセー』】 【パスカル『パンセ』】 エッセイと小説や論述 ついでに小説とエッセイの違いについても少し考…

創作と論述 ~世界認識の共通性と表現や本質的理解の違い

創作と論述 〜周りの世界に対する表現の仕方が違う? 創作と描写 【モンテーニュ『エセー』】 論述と世界 創作と論述の違い 創作と論述 〜周りの世界に対する表現の仕方が違う? 創作と描写 創作は描写が入りますが、他の文芸ジャンルではまずありません。小…

言葉の表現におけるジャンル/分野の違い 〜小説、エッセイ、評論、論文の違い

言葉のジャンルの違い 〜小説、エッセイ、評論、論文…どこがどう違うんだろうか… 小説とはどんな表現か 書かれるもののジャンル性 書き手の立場の違い 参考となる本 【小谷野敦『評論家入門』】 【マルサス『人口論』初版/6版】 言葉のジャンルの違い 〜小説…

目に見える世界=空間と時間によって現れる言葉により起こる表現の分断 〜芸術表現によって変わる現実の姿(付:バルザック『ゴリオ爺さん』/山口昌男『山口昌男コレクション』『山口昌男ラビリンス』)

言葉と視覚世界 〜目に見えるものを言葉にすると世界は分断され置き換えられる? 恣意的な結合としての記号 小説と視覚世界 視覚=空間世界とその記号化 記号の並べ順=直線化 参考となる本 【バルザック『ゴリオ爺さん』】 【山口昌男『山口昌男コレクション…

言葉と意味の関係 〜恣意性と差異化による意味なき言葉の意味決定(付:ソシュール『一般言語学講義』/丸山圭三郎『ソシュールの思想』『ソシュールを読む』)

言葉と意味づけ 〜言葉の意味は意味なく決まる!? ソシュールによる言葉と意味の関係 恣意性と差異化 世界認識と言語化 参考となる本 【ソシュール『一般言語学講義』】 【丸山圭三郎『ソシュールの思想』『ソシュールを読む』】 言葉と意味づけ 〜言葉の意…

表現された言葉と現実の関係性 〜現実の時間/持続と重い言葉(付:ベルクソン『時間と自由』)

言葉と現実 〜言葉って、本当に言いたいことを表しているのかしら 時間と持続 小説と持続的時間 時間の重みと言葉 言葉と現実の緊張関係 参考となる本 【ベルクソン『時間と自由』】 言葉と現実 〜言葉って、本当に言いたいことを表しているのかしら 時間と…

言葉と時間 〜言葉の時間的連続性による時間芸術としての小説(付:レッシング『ラオコーン』/バルザック『ゴリオ爺さん』『従姉妹ベット』)

言葉と時間 〜レッシングを参考にしてみよう! 言葉の直線性=時間的 レッシング『ラオコーン』のお話 絵画=空間的芸術、小説=時間的芸術 描写による小説的時間の停止 小説的時間と直線性 参考となる本 【レッシング『ラオコオン』】 【バルザック『ゴリオ爺…

論理的思考となる言葉の連続的直線性 〜音と単語と文と文章(付:時枝誠記『国語学原論』)

論理と直線性 〜って、ホンマかいな 言葉 〜音と単語と文と文章 文章と直線性 直線的順序と論理 参考となる本 【時枝誠記『国語学原論』】 論理と直線性 〜って、ホンマかいな 言葉 〜音と単語と文と文章 言葉は音だけではありません。単語だけでもありませ…

人間が持つ規則としての言葉と文化〜共有する規則と異なる他者という存在(付:アリストテレス『政治学』)

言葉の規則と文化の規則 〜人間と他者、っていう規則ですね 言葉と人間 他者と規則 言葉の規則の違いと文化の規則の違い 参考となる本 【アリストテレス『政治学』】 言葉の規則と文化の規則 〜人間と他者、っていう規則ですね 言葉と人間 言葉というものが…

権力と言葉の相互関係 ~命令と言葉の規則による論理

権力と言葉 〜権力者も言葉によってしか命令できない、はず 言葉と音と規則 人は言葉によって考える 音ではなく規則によって考える 【ソシュール『一般言語学講義』】 命令もまた言葉の規則によって伝えられる 命令もまた言葉/論理である 【山下正男『論理学…

命令と言葉と論理という共通する規則 〜権力による支配も言葉/論理という規則を必要とする

命令と論理と言葉 〜共通する規則、という事ですね 反抗ではない批判の態度 【ウェーバー『権力と支配』】 論理の中の確認 論理と言葉 【吉本隆明『言葉にとって美とはなにか』】 言葉と複雑化される規則 命令と論理と言葉 〜共通する規則、という事ですね …

命令や権力への恭順とは何を意味するか ~言葉と論理による説明の確認

命令と説明と論理の確認 〜態度の二重化、でしょうか 命令と権力 【ウェーバー『権力と支配』】 命令と説明=言葉 説明=手順 手順の確認=論理性の確認 命令と説明と論理の確認 〜態度の二重化、でしょうか 命令に対して説明し直すことによって、相手の自覚を…

命令者に与えられた規則に従うことの問題の困難 〜戦争の中で業務を遂行すること(付:アーレント『エルサレムのアイヒマン』/フランクル『夜と霧』)

命令と従うこと ~その命令は正しいのでしょうか… 命令の規則と他者性 他者性の尊重と作戦の遂行 命令というだけで従うことのリスクと、完全合意のうえで成り立つ命令の困難 従うべき規則は一体なにか 参考となる本 【アーレント『エルサレムのアイヒマン』…

セクハラ発言の問題と同性同士の閉じたコミュニティ/コミュニケーション 〜他者性の喪失と無自覚な内部規則の押し付け(付:セジウィック『男同士の絆』)

他者性の喪失とセクハラ問題 他者とコミュニケーション セクハラと他者という問題 同性同士のコミュニティと性的話題 コミュニティ内の快適さと、コミュニティ外での配慮の欠如=他者性の欠如 無自覚な内的規則の態度 結果的な内的規則の押しつけ 参考となる…

他者という問題 ~同じ規則と異なる規則の間柄の人間関係(付:柄谷行人『探究』)

他者という問題 〜日本人とアメリカ人が謝ったとしたら 他者とはどのような存在か 他者とは異なる規則をもつ者である たとえば子供 たとえば外国人 まとめの図解 参考となる本 【柄谷行人『探究』】 他者という問題 〜日本人とアメリカ人が謝ったとしたら コ…

【最難解名著リスト】おすすめの教養となる本(哲学書)の古典的名著30冊。古典とは何かを知り教養を身につけるおすすめの難しい本 

初心者向けのリストは以前に書いたものがこちらにあります。最初に哲学書を読もうと思われたら下記のリストのほうがいいかもしれません。 waka-rukana.hatenadiary.com 最難解な哲学書 30冊 選ぶ基準 1.歴史的評価の高いもの 2.分厚いものや巻数の多いもの 3…

政治屋と政治家の違いと満足すべき政治屋の条件と、政治以外で持たなければならない精神

政治を行う者と政治以外で持たなければならない精神 哲学者と政治 【マルクス・アウレーリウス『自省録』プラトン『国家』】 政治屋と政治家 【モスカ『支配する階級』】 我らの時代の政治屋状況 満足すべき政治屋は何者か 政治以外で復活さすべき貴族精神 …

社会に必要かつ必然な政治の現実と理想のジレンマとしての哲人王

社会と統治するための政治と政治を行う者への理想のジレンマ 社会における様々な人々 【モスカ『支配する階級』】 【アリストテレス『政治学』】 社会を統治するための政治の不可避性 【世界の名著 プルードン,バクーニン,クロポトキン】 政治をめぐる哲人王…

貴族階級とは異なる貴族精神を持つ社会階層の必要性と喪失の問題

貴族精神を持つ層の必要性と喪失 モスカとオルテガの似てそうなところ 【モスカ『支配する階級』】 オルテガのエリート/貴族に似たような貴族精神を持った階層の必要性 【オルテガ『大衆の反逆』】 失われつつある貴族精神を持つ層 【内田樹編『日本の反知性…