日々是〆〆吟味

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

余所者との接触から現れてくる意思決定/行動選択のための政治 ~新しい局面に対する同意と決定と反発と政治

余所者との接触から現れてくるもの 〜決定と反発、そして政治 余所者との接触による内部と結束 決定と同意 政治の登場 気になったら読んで欲しい本 【柄谷行人『探究Ⅰ,Ⅱ』】 【ハンチントン『文明の衝突』】 余所者との接触から現れてくるもの 〜決定と反発…

人々の交通と移動による文明の接触と、余白が失われ逃げ場がないこと ~追い詰められる者を受け入れる普遍的価値ある大思想

文明の接触 〜横の場合と縦の場合 文明の接触と交通 文明世界と逃亡先 受容先としての大思想 【柄谷行人『隠喩としての建築』】 文明の接触 〜横の場合と縦の場合 文明の接触と交通 文化の接点が頻繁に起こるためには移動が可能でなくてはいけません。ですか…

世界最古の文明における大陸による文化の接触 〜ギリシアとインドの思想/哲学/文化の相互関係、もしくは古代懐疑主義とインド行者の影響の可能性

大陸における文化の接触 〜ギリシアとインド 大陸の偉大なものの理由 文明の揺籃地と多文化圏との接触 ギリシアとインド 懐疑主義と行者 気になったら読んで欲しい本 【アナス,バーンズ『古代懐疑主義入門』】 【セクストス・エンペイリコス『ピュロン主義哲…

日本の近代化の特徴としての、ヨーロッパに対する地球の中の周縁の意味とは 〜世界システム論の中に位置づけられた日本【ウォーラーステイン『近代世界システム』】

周縁としての日本と近代化、そして… 〜世界システムの中に位置づけられた日本 近代化と世界経済圏 中心と周縁の世界システム 中心地ヨーロッパから遠い日本の地理的条件 ウォーラーステインと梅棹忠夫 気になったら読んで欲しい本 【ウォーラーステイン『近…

【梅棹忠夫『文明の生態史観』】大陸の歴史と辺境であることの余力の意味 〜梅棹忠夫によるヨーロッパと日本の近代化の原因の分析

大陸の歴史と辺境の余力 〜梅棹忠夫によるヨーロッパと日本の近代化 ユーラシア大陸と日本の近代化 大陸の中心勢 疲弊した大陸内部と余力を蓄えた辺境 取り入れたものによる一貫性と雑種性 未来像としての万博 気になったら読んで欲しい本 【梅棹忠夫『文明…

世界四大文明の特徴としてのユーラシア大陸 ~連綿と続く古代文明の影響とその揺籃地としてのユーラシア大陸

偉大なものとユーラシア大陸 〜地理上の問題じゃ仕方ないよね 大陸と文明 古代文明圏の偉大な達成と、その土台 偉大な思想がうまれるための、膨大な蓄積 世界史の舞台としてのユーラシア大陸 気になったら読んで欲しい本 【論語】 【手塚治虫『ブッダ』】 【…

ローマ帝国の歴史に学ぶ盛者必衰/栄枯盛衰の興隆と崩壊の原因となった優れた文化文明から学ぶ勤勉さ ~偉大な国が滅ばないための優れた他者の受容と勤勉【モンテスキュー『ローマ盛衰原因論』】

ローマと勤勉さ 〜偉い国が滅ばないためには...? 学ばなくなったことにより崩壊したかつての超大国 〜モンテスキュー『ローマ盛衰原因論』 ローマが栄えたのは異民族の優れた点から学んだこと ローマが衰退したのはローマ人が学ばなくなったから 偉くなり誇…

日本の成功の理由と原理原則の確立による成功法則の明確化 ~日本賛美により隠蔽される成功理由と次の時代の日本の選択

日本の偉さと原理原則 〜自己把握と基準による次の一手へ 日本とはなんぞや、という切実性 日本賛美の問題点とは? 優れている点については問題ない 理由の不明瞭な偉さは問題がある 優れている原理原則を探り確立すること 【加藤周一『雑種文化』/三島由紀…

加藤周一の雑種文化論における共存共栄としての日本文化 〜八百万の神々と同じく外国文化や世界の大思想が雑に同居してる

共存共栄としてよ雑種文化としての日本 〜加藤周一の日本文化の理解 日本の思想状況に対する知識人の共通認識 加藤周一ってこんな人 からっぽであることの強み 雑種文化としての日本 気になったら読んで欲しい本 【三島由紀夫『文化防衛論』】 【加藤周一『…

三島由紀夫思想としての日本評価の逆説的見解 ~偉大な文明国の世界の大思想と空っぽな日本

偉大な文明国と空っぽの日本 〜三島由紀夫の逆説的日本評価 からっぽの日本 偉大な文明の壮大な思想 日本に訪れる大思想たち 気になったら読んで欲しい本 【三島由紀夫『文化防衛論』】 【吉本隆明,中沢新一,梅原猛『日本人は思想したか』】 【加藤周一『日…

日本が大国から取り入れ自家薬籠中の物とすることとあまりに偉大な中国の拒絶 ~日本は後進国ゆえにヨーロッパ文明を学んだが、中国は超大国ゆえにヨーロッパ文明を必要とせず近代化に後れ衰退した

日本の取り入れと中国の拒絶 〜中国はあまりに偉大だったから衰退した? 外国文化と日本文化 自家薬籠中のものとする 超大国からやってくるものをずっと取り入れている日本 あまりに偉大で自足している中国 文化としての中国 偉大すぎて取り入れるのがちょっ…

『伝説巨神イデオン』とトラウマになりそうな死の表現 〜当たり前に死ぬ人々と現実と虚構による表現のズレ(死に様もなく死亡していく…)【富野由悠季】

『伝説巨神イデオン』と死の表現 『伝説巨神イデオン』のあらまし 当たり前のものとしての死 現実と虚構の死 宇宙規模の死と再生 参考となる本 【伝説巨神イデオン】 【大塚英志,ササキバラゴウ『教養としての〈まんが・アニメ〉』】 【アリストテレス『詩学…

『機動戦士ガンダム』のテーマと意味、または挑戦、挫折と成功/栄光 〜ロボットアニメの世界観とガンダムキャラクターの人間観【富野由悠季】

『機動戦士ガンダム』の挑戦、挫折と栄光 〜屈託した人間を描いて 削ぎ落とされるロボットアニメの世界観 スポンサーの意向と作品の攻防 ふるわぬ人気 〜子どもを飛び越えてしまった作品 私小説としての『機動戦士ガンダム』 打ち切りと真の視聴者たち 参考…

『無敵超人ザンボット3』難民アニメとしてのトラウマ的テーマ ~または最終回におけるロボットアニメのお約束への富野由悠季の挑戦【富野由悠季】

難民アニメとしての『無敵超人ザンボット3』 構造的物語としてのロボットアニメ 〜型の踏襲と現実からの批判 富野由悠季の疑問 〜町は無事なのか? 設定の前提の矛盾を問題の焦点とする離れ技 日本文化と型の踏襲 参考となる本 【無敵超人ザンボット3】 【氷…

『海のトリトン』のピピ 〜子ども向けアニメに組み込まれた男女の姿【富野由悠季,手塚治虫】

『海のトリトン』のピピ 富野由悠季の『海のトリトン』 男女の物語としての『海のトリトン』 トリトン(主人公)を拒絶し続けるピピ(ヒロイン) ピピの事情 参考となる本 【手塚治虫『海のトリトン』】 【大塚英志,ササキバラゴウ『教養としての〈まんが・アニ…

スポンサーの意味とキャラクターグッズのビジネス展開と作品 ~ロボットアニメの制作費とスポンサーとしてのおもちゃ会社の意向と制作者の役割と葛藤

スポンサーとキャラクタービジネスと作品 〜制作費と売れることの狭間 ロボットアニメとおもちゃ会社 スポンサーと作品のちょっと嫌になりそうな関係 作品性と売り上げの葛藤 スポンサー主導と化したロボットアニメ 参考となる本 【山口康男『日本のアニメ全…

手塚治虫の倒産の危機とキャラクターグッズのビジネス展開 〜アニメ制作費(安い)のしわ寄せの苦境とスポンサーの意味

手塚治虫の危機とキャラクタービジネス 〜グッズ展開がないとやりくりも出来ないんですぅ〜 金のかかるアニメ事業 苦境に差し伸べられた手 キャラクタービジネスと手塚治虫の復活 キャラクターグッズとTVアニメ スポンサーとキャラクタービジネスと作品 参考…

手塚治虫あれこれ…原稿、締め切り、逃亡、執筆 〜手塚治虫の漫画の描き方と締め切り破りの逃亡癖に代筆デビューの可能性や漫画の置かれた状況

手塚治虫あれこれ 〜原稿、締め切り、逃亡、執筆… 手塚治虫と締め切りやぶり どんなところでも描く手塚治虫 権威に弱かった手塚治虫 〜悪書漫画の苦悩 穴あき原稿と代筆デビューのチャンス 〜当時の若手漫画家の様子 参考となる本 【手塚治虫『ぼくはマンガ…

手塚治虫とアシスタントと週刊連載 ~天才漫画家の多忙な仕事の手伝いとしてのアシスタントにより可能となった週刊連載地獄

アシスタントと週刊連載 〜手塚治虫が残したもの 手塚治虫の影響 超多忙の手伝いからのアシスタント制 アシスタント制と週刊連載と過酷な漫画家生活 天才基準で作られた制度の困難 参考となる本 【桜井哲夫『手塚治虫』】 【手塚治虫『ぼくはマンガ家』】 ア…

文化の面白い生まれ方と移り変わり。自分の文化への自己言及と商品によって成り立つ自分の表現 〜日本アニメの場合による『創られた伝統』

文化の自己言及化と商品性 同一シーンの使い回しと決めシーン 苦肉の策からの文化化 自己言及化されることにより起こる日本文化化 こうしてアメリカ文化が日本文化へと化けていく 参加となる本 【ホブズボーム『創られた伝統』】 文化の自己言及化と商品性 …

日本における手塚治虫のアニメと制作環境 〜人も金も機材もない工夫により生まれた日本のアニメ

手塚治虫と日本のアニメとその体制 〜人も金も機材もない工夫 アニメーションの原理 コマ数と動きのなめらかさ 苦境の日本版アニメーションの打開策 参考となる本 【みなもと太郎『まんが学特講』】 【手塚治虫『手塚治虫original』】 手塚治虫と日本のアニ…

手塚治虫とディズニーと日本のアニメ 〜アニメーションというひとつのアメリカ文化に憧れた日本人の作り上げた新しい文化

手塚治虫とディズニーと日本のアニメ ~ひとつのアメリカ文化に憧れた日本人 手塚治虫の憧れたディズニー ディズニーとアメリカ文化のアニメーション 手塚治虫の志 〜日本でもアニメーションを! 日本版アニメーションの無残さ 参考となる本 【手塚治虫『ぼ…

日本文化の例となる我流とちゃんぽんといういいところ ~文化受容とまぜこぜによる自己流アレンジの発展

自己流とちゃんぽん 〜日本文化のひとつの形 徹底的に学べど同化しない日本の戦略 自己流のアレンジ ちゃんぽんして混ぜこぜ 歴史の始まりから行い続ける年季のいりよう 参考となる本 【くずし字解読辞典】 自己流とちゃんぽん 〜日本文化のひとつの形 徹底…

日本文化の独自性(オリジナリティ)の原点 〜中国=超大国のお隣さんとしての日本

日本文化の原点 ~超大国のお隣さん 超大国中国 超大国中国のお隣さんとしての日本 超大国の影響下の日本と、自国文化への取り入れの熱心さ 完全一致の同化を避け、独自性を残す日本というお国柄 参考となる本 【福田和也『オバはん編集長でもわかる世界のオ…

福沢諭吉が努力する英語習得の様子 〜明治日本の立派な姿【福翁自伝】

昔の日本の外国語習得の様子 福沢諭吉による時代との直面 緒方洪庵の適塾での外国語習得の様子 とにかくなんでも徹底して読み、一度徹底して読めば他の語学は楽になる 文字通りの寝食を忘れた学習 余談:手塚良庵と剣の達人としての福沢諭吉と母 参考となる本…

話せる(しゃべる)こと以上の、読む(理解)ことの重要性/英語(外国語)習得と日本 〜渡部昇一の意見を参考にしてみよう!

話せること以上の、読む(理解)ことの重要性 渡部昇一ってどんな人? 渡部昇一の英語観 語学(外国語)の解剖的理解としての漢文法 欧語へと応用した、漢文法的解剖理解の手法 文法的理解としゃべれること 〜原理原則からの理解の優位点 日本語を学ばせることを…

『大漢和辞典』の偉業 ~困難を極め、生涯をかける、当時世界最大の大修館の漢和辞典

『大漢和辞典』の偉業 〜なんちゅう話だ 大修館と『大漢和辞典』 生涯を掛けた一大事業 困難を極める道のり 〜活字作成、戦争、病気、長い時間… 完成した世界最大の漢和辞典 国家事業並みの民間事業 参考となる本 【大漢和辞典】 『大漢和辞典』の偉業 〜な…

日本における戦争への文学的抵抗〜戦争に協力せず関係ないこと書くだけでも抵抗だった

日本における戦争への文学的抵抗 ~関係ないこと書くだけでも抵抗だったのだ。 戦時文学と非国民 戦争協力しなかった文学者 谷崎潤一郎 渡辺一夫 神西清 参考となる本 【谷崎潤一郎『細雪』】 【ラブレー『ガルガンチュワとパンタグリュエル』】 【加藤周一…

専制政治の中の世の中の役に立つ仕事 〜客観的な基準により抵抗しようとしたロシア・フォルマリズムの挑戦

世の中に役立つことと専制 フィクションは世の中のためにある フィクションをフィクションそのままに読もうとするロシア・フォルマリストの挑戦 ロシア・フォルマリストの亡命と行方 参考となる本 【ロシア・フォルマリズム文学論集】 【シクロフスキー『散…

世の中の役に立つ仕事としての文学(小説/詩/批評) 〜ロシア・フォルマリズムの背景に置かれたマルクス主義の統一見解

見解の統一とマルクス主義 〜土台の上に文化はのってる? 作品の統一的見解と強制 マルクス主義と上部構造 文化的価値観とフィクション 世の中に役立つための表現 参考となる本 【必読書150】 【マルクス『ドイツ・イデオロギー』】 【大塚久雄『社会科学に…