日々是〆〆吟味

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

本-哲学

資本主義における生産の必然的結果としてなぜ環境破壊は起こるのか 〜商品の生産をし続けるシステムとしての資本主義の問題点【マルクス『資本論』】

資本主義の生産と環境問題 〜解決策は…難しそうですね 現代資本主義状況とマルクスの非難 資本主義の他の問題点 生産のために必要となる物資 使い続けられる物資 資本主義の運動の結果としての環境破壊 気になったら読んで欲しい本 【マルクス『資本論』】 …

カルヴァン派の予定説による職業倫理と蓄財によって成立した資本主義 〜救済の宿命の決定と不可知により生じる不合理な動機による合理化【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』】 

カルヴァン派の予定説 〜わからないから、がむしゃらに 人間が救われるかは最初から決まっている? 最初から決まっているのに善行は必要か? よくわからないからがむしゃらに 不合理的な動機と合理性 気になったら読んで欲しい本 【ウェーバー『プロテスタン…

デカルト哲学『幾何学』における空間の数学化による自然世界=物の転換と神意による意味づけの排除【デカルト『幾何学』】

空間の数学化 〜物質以外は空間を占めない。ので神は追い出された 空間と物と数学者デカルト 空間の数学的認識の試み 空間の数学化による神の意図の排除 気になったら読んで欲しい本 【デカルト『幾何学』】 【小阪修平『イラスト西洋哲学史』】 【ベル『数…

創造神の作った被造物の驚異としての世界の意味と、数学化された空間によるただの物への変化 ~神学/宗教から科学/数学への自然観の転換

神の被造物からただの物 〜自然観の転換 創世神話と自然世界 神の被造物としての物 物の数学的認識と神意の切断 気になったら読んで欲しい本 【デカルト『幾何学』】 【小阪修平『イラスト西洋哲学史』】 【福翁自伝】 神の被造物からただの物 〜自然観の転…

デカルト『方法序説』の考える方法 〜正しいもの以外は認めず、問題の分割し、簡単なものから順に考え、最後の全部検討する、という4つの規則【デカルト『方法序説』解説/紹介】

デカルト『方法序説』と考える方法 〜デカルト曰く、これですべて考えつくせる、とのことです 考えるための4つの順序 デカルト曰く、あらゆる問題をこの方法で考え尽くせる 証明された正しいものとしての数学 気になったら読んで欲しい本 【デカルト『方法序…

人間精神の外から与えられる社会認識と精神の内で自我によって疑う態度 〜デュルケームの集合表象とデカルトの自我の違いや対比と理解の順序と必要性

社会から与えられる認識と疑う態度 〜どちらも間違ってないのかな 懐疑と信用 デュルケームとデカルトはどちらが正しいの? 〜多分どっちも正しく、順序が違うだけ 絶対的な正しさの根拠はどこにあるの? 気になったら読んで欲しい本 【デカルト『方法序説』…

フランシス・ベーコンの4つのイドラと世の中 〜疑うべきものとしての社会認識と与えられる社会的価値と懐疑し認識する者としての自我

疑うべきものとしての社会認識 〜フランシス・ベーコンの4つのイドラ デュルケームの認識の社会起源と疑うべきもの 認識の根拠としての社会と、信用にたらぬ臆見としての社会認識 気になったら読んで欲しい本 【デカルト『方法序説』】 【ベーコン『ノヴム・…

我思う故に我ありの意味と、自我の哲学の発見と個別化される人間 〜様々な価値観を懐疑し最後に残された疑う者としての我【デカルト『方法序説』】

自我の発見と個別化される人間 〜デカルトの疑問と共に あらゆる価値観を疑ったデカルト 物事を認識するのはこの私(=自我)において他にない 個々として決定的に違う存在としての自我 気になったら読んで欲しい本 【デカルト『方法序説』】 自我の発見と個別…

デカルトによる認識の転換によって生まれた近代的自我としての認識者 〜神から人間への理性の使い方の変化【デカルト『方法序説』】

デカルトによる認識の転換 〜神から人間へ 良識(理性)は万人に与えられている 神によって与えられるかしこさ 頭の良し悪しは頭の使い方の上手下手である 神から人間へと移った認識の根拠 気になったら読んで欲しい本 【デカルト『方法序説』】 【新版 哲学・…

人間に与えられる社会認識の問題と、それに対する自我 ~デカルトの懐疑した社会的価値と疑う自我の発見【デカルト『方法序説』】

社会からの認識の問題と、それに対する自我 〜まずはデカルト 社会の価値観と危険性 デカルトと自我と疑うべきあらゆるもの 気になったら読んで欲しい本 【デカルト『方法序説』】 【デュルケーム『宗教生活の原初形態』】 【トマス・アクィナス『神学大全』…

神との契約と契約概念における自分を守るための守護者という民族宗教的認識の問題点 ~自分たち以外の人に厳しい余所者人間観

民族宗教的認識の問題点 〜自分たちだけで、余所者は人間じゃないんです 自分たちのことを考える民族宗教的認識 一神教と契約概念 民族守護と神 アリストテレスの余所者人間観 〜動物以上、人間未満 気になったら読んで欲しい本 【佐藤優『交渉術』】 【山川…

世界最古の文明における大陸による文化の接触 〜ギリシアとインドの思想/哲学/文化の相互関係、もしくは古代懐疑主義とインド行者の影響の可能性

大陸における文化の接触 〜ギリシアとインド 大陸の偉大なものの理由 文明の揺籃地と多文化圏との接触 ギリシアとインド 懐疑主義と行者 気になったら読んで欲しい本 【アナス,バーンズ『古代懐疑主義入門』】 【セクストス・エンペイリコス『ピュロン主義哲…

世界四大文明の特徴としてのユーラシア大陸 ~連綿と続く古代文明の影響とその揺籃地としてのユーラシア大陸

偉大なものとユーラシア大陸 〜地理上の問題じゃ仕方ないよね 大陸と文明 古代文明圏の偉大な達成と、その土台 偉大な思想がうまれるための、膨大な蓄積 世界史の舞台としてのユーラシア大陸 気になったら読んで欲しい本 【論語】 【手塚治虫『ブッダ』】 【…

『伝説巨神イデオン』とトラウマになりそうな死の表現 〜当たり前に死ぬ人々と現実と虚構による表現のズレ(死に様もなく死亡していく…)【富野由悠季】

『伝説巨神イデオン』と死の表現 『伝説巨神イデオン』のあらまし 当たり前のものとしての死 現実と虚構の死 宇宙規模の死と再生 参考となる本 【伝説巨神イデオン】 【大塚英志,ササキバラゴウ『教養としての〈まんが・アニメ〉』】 【アリストテレス『詩学…

世の中の役に立つ仕事としての文学(小説/詩/批評) 〜ロシア・フォルマリズムの背景に置かれたマルクス主義の統一見解

見解の統一とマルクス主義 〜土台の上に文化はのってる? 作品の統一的見解と強制 マルクス主義と上部構造 文化的価値観とフィクション 世の中に役立つための表現 参考となる本 【必読書150】 【マルクス『ドイツ・イデオロギー』】 【大塚久雄『社会科学に…

エッセイと小説における観点/視点の違いと論述における世界の理解の違い 〜エッセイは私が主人公の小説だ(ちょっとちゃうやろ…)(付:モンテーニュ『エセー』/パスカル『パンセ』)

エッセイと小説や論述 小説と論述 〜世界への理解の仕方の違い エッセイの違いは? エッセイは書き手の視点で綴られる 参考となる本 【モンターニュ『エセー』】 【パスカル『パンセ』】 エッセイと小説や論述 ついでに小説とエッセイの違いについても少し考…

表現された言葉と現実の関係性 〜現実の時間/持続と重い言葉(付:ベルクソン『時間と自由』)

言葉と現実 〜言葉って、本当に言いたいことを表しているのかしら 時間と持続 小説と持続的時間 時間の重みと言葉 言葉と現実の緊張関係 参考となる本 【ベルクソン『時間と自由』】 言葉と現実 〜言葉って、本当に言いたいことを表しているのかしら 時間と…

人間が持つ規則としての言葉と文化〜共有する規則と異なる他者という存在(付:アリストテレス『政治学』)

言葉の規則と文化の規則 〜人間と他者、っていう規則ですね 言葉と人間 他者と規則 言葉の規則の違いと文化の規則の違い 参考となる本 【アリストテレス『政治学』】 言葉の規則と文化の規則 〜人間と他者、っていう規則ですね 言葉と人間 言葉というものが…

権力と言葉の相互関係 ~命令と言葉の規則による論理

権力と言葉 〜権力者も言葉によってしか命令できない、はず 言葉と音と規則 人は言葉によって考える 音ではなく規則によって考える 【ソシュール『一般言語学講義』】 命令もまた言葉の規則によって伝えられる 命令もまた言葉/論理である 【山下正男『論理学…

他者という問題 ~同じ規則と異なる規則の間柄の人間関係(付:柄谷行人『探究』)

他者という問題 〜日本人とアメリカ人が謝ったとしたら 他者とはどのような存在か 他者とは異なる規則をもつ者である たとえば子供 たとえば外国人 まとめの図解 参考となる本 【柄谷行人『探究』】 他者という問題 〜日本人とアメリカ人が謝ったとしたら コ…

【最難解名著リスト】おすすめの教養となる本(哲学書)の古典的名著30冊。古典とは何かを知り教養を身につけるおすすめの難しい本 

初心者向けのリストは以前に書いたものがこちらにあります。最初に哲学書を読もうと思われたら下記のリストのほうがいいかもしれません。 waka-rukana.hatenadiary.com 最難解な哲学書 30冊 選ぶ基準 1.歴史的評価の高いもの 2.分厚いものや巻数の多いもの 3…

政治屋と政治家の違いと満足すべき政治屋の条件と、政治以外で持たなければならない精神

政治を行う者と政治以外で持たなければならない精神 哲学者と政治 【マルクス・アウレーリウス『自省録』プラトン『国家』】 政治屋と政治家 【モスカ『支配する階級』】 我らの時代の政治屋状況 満足すべき政治屋は何者か 政治以外で復活さすべき貴族精神 …

社会に必要かつ必然な政治の現実と理想のジレンマとしての哲人王

社会と統治するための政治と政治を行う者への理想のジレンマ 社会における様々な人々 【モスカ『支配する階級』】 【アリストテレス『政治学』】 社会を統治するための政治の不可避性 【世界の名著 プルードン,バクーニン,クロポトキン】 政治をめぐる哲人王…

歴史の終わりによる資本主義の勝利という決着? 〜フランシス・フクヤマに言わせればヘーゲル的な歴史は終わった

資本主義の勝利と歴史の終わり マルクスの予言と元気な資本主義 歴史は終わった? 【フランシス・フクヤマ『歴史の終わり』】 【ヘーゲル『歴史哲学講義』コジェーヴ『ヘーゲル読解入門』】 資本主義国家アメリカの勝利宣言 【浅田彰『「歴史の終わり」を超…

資本主義とはどのように制御されるのだろうか 〜資本主義社会の終焉など来る日があるのだろうか

資本主義の制御はいかにしておこなわれるのだろう マルクスとヘーゲルの歴史観 【ヘーゲル『歴史哲学講義』マルクス,エンゲルス『共産党宣言』】 マルクス以降の資本主義 社会主義的政策の資本主義 経済及び経済学の発展と制御 【ケインズ『雇用、利子および…

主人と奴隷の意味なす弁証法と人類の歴史と階級闘争の歴史

ヘーゲルの主人と奴隷とマルクスの階級闘争の歴史 ヘーゲルの主人と奴隷 【ヘーゲル『精神現象学』】 主人と奴隷の階級闘争 【マルクス『共産党宣言』】 共通する目的のある歴史 前回のお話 ヘーゲルの主人と奴隷とマルクスの階級闘争の歴史 マルクスの歴史…

階級闘争とはわかりやすくいえば、生産者を守るための無生産者が支配者になってしまって生産物を自分のものにしてしまう関係を打ち破るもの、かな?

人間の集まりと食べ物の在り処による社会階級の現れ方 マルクスと階級闘争の歴史 【マルクス,エンゲルス『共産党宣言』】 人々の集まりと食い扶持 足りない食べ物と略奪と戦士 無生産者による支配階級への転化 【オーウェル『動物農場』】 前回のお話 https:…

唯物史観の意味とはわかりやすく言えば、生活を基盤とした歴史観 〜経済(食べるために生産すること)は政治や文化に先立つ土台

マルクスの唯物史観によって転換された、生活を基礎とした歴史観 マルクスと唯物史観 【マルクス『ドイツ・イデオロギー』】 理念や観念より生活の歴史 【ヘーゲル『歴史哲学講義』】 歴史の基礎としての生産様式 世界の動き方についての認識の変化 前回のお…

世界の創造の哲学である、中世神学的歴史観と近世以降の人間的歴史観

中世における神による世界創造と歴史と、近世以降の人間による歴史への転換 神の歴史から人間の歴史へ 【『聖書』,ヘーゲル『歴史哲学講義』】 理念の闘争としての歴史 頂点の時代、ヨーロッパ 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/299/2021.02.09…

世界を変えることと解釈することの違い 〜哲学者の仕事は世界を解釈することから変化させることへ

世界の解釈から変化への実践という哲学者の使命の変化 観照的態度への批判のはじまり 【ヘーゲル『法の哲学』】 マルクスと社会の矛盾と欺瞞 【マルクス『ユダヤ人問題によせて ヘーゲル法哲学批判序説』】 世界の解釈と変化 観照的態度から実践へ 前回のお…