日々是〆〆吟味

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

本-批評

『ガンダム』における人物像の実存からキャラへの変化 〜学生運動と結びつく私小説的な実存的キャラクターと情報化社会によるイメージの実体化により生まれた表層的キャラクター【機動戦士ガンダムSEED】

『ガンダム』における実存とキャラクター 〜その時代背景との影響関係? 私小説的キャラクターの実存性 実存的キャラクターの社会的背景 〜60年代の学生運動 学生運動後と『機動戦士ガンダム』 情報化社会とイメージの実体化 内面のリアリティ 〜実存からキャ…

物語構造の表現技法と戦争動員への応用と9.11テロの戦争移行への例と分析 ~戦争と物語の困った関係:国民は壮大な予告編に抗えなかった?【大塚英志『キャラクター小説の作り方』】

戦争についてのイメージ化 〜国民は壮大な予告編に抗えなかった? 商品のイメージ化、及び物語化 構造的な物語(プロップ) キャラクターの役割(グレマス) 戦争の構造的な物語化(9.11の場合) 壮大な予告編 気になったら読んで欲しい本 グレマス『構造意味論』 …

商品のストーリー化という物語構造の応用と物語内での役割とイメージの商品への転用 ~広告イメージとしての商品の開発秘話や苦労話【大塚英志『物語消費論』】

商品の物語化 〜主人公はあなた(商品)です! 物語内の役割とイメージ化 商品開発の苦労話 物語の持つ面白さの応用 気になったら読んで欲しい本 【大塚英志『物語消費論』】 商品の物語化 〜主人公はあなた(商品)です! 商品を買ってもらうための方法はこのよう…

商品イメージの細分化マーケティングの原理 〜あふれる広告イメージと記号的差異化によるバージョン違いという商品価値/付加価値商品の創造/捏造【ボードリヤール,大塚英志『物語消費論』】

商品イメージの細分化 〜記号的差異化によって生まれるバージョン違い あふれる広告イメージ 差異化される商品価値 機能による商品の差 バージョン違いの商品の差 よく知った者にだけ気づかれるちょっとした差 同じ物を違う商品にしてしまえる技術 気になっ…

自分のことだけ考える民族宗教から、普遍的価値ある世界宗教への思想的大転換 ~身内を超えた普遍性あるすべての人へ

世界宗教の思想的大転換 〜身内からすべての人へ 身内を超えた、普遍性への思想 モーセとユダヤ人、イエスと全人類 身内だけでなく、すべての人を人間に 普遍宗教のキリスト教の根となるユダヤ教唯一神 気になったら読んで欲しい本 【橋爪大三郎,大澤真幸『…

【ユダヤ教とは何かわかりやすく】普遍性のある世界宗教の前段階としての民族宗教:ユダヤ教の場合 ~多神教と異なる特異な一神教を生んだ時代の敗北者としてのユダヤ人

普遍性の前の民族宗教:ユダヤ教の場合 〜いじめられっこのユダヤ人 普遍性としての世界宗教 共同体的な民族宗教 ユダヤ教徒特異な一神教 敗北者としてのユダヤ人 概念内における絶対勝者としての唯一神 唯一神という世界史上稀有な概念 気になったら読んで欲…

余所者との接触から現れてくる意思決定/行動選択のための政治 ~新しい局面に対する同意と決定と反発と政治

余所者との接触から現れてくるもの 〜決定と反発、そして政治 余所者との接触による内部と結束 決定と同意 政治の登場 気になったら読んで欲しい本 【柄谷行人『探究Ⅰ,Ⅱ』】 【ハンチントン『文明の衝突』】 余所者との接触から現れてくるもの 〜決定と反発…

人々の交通と移動による文明の接触と、余白が失われ逃げ場がないこと ~追い詰められる者を受け入れる普遍的価値ある大思想

文明の接触 〜横の場合と縦の場合 文明の接触と交通 文明世界と逃亡先 受容先としての大思想 【柄谷行人『隠喩としての建築』】 文明の接触 〜横の場合と縦の場合 文明の接触と交通 文化の接点が頻繁に起こるためには移動が可能でなくてはいけません。ですか…

日本の成功の理由と原理原則の確立による成功法則の明確化 ~日本賛美により隠蔽される成功理由と次の時代の日本の選択

日本の偉さと原理原則 〜自己把握と基準による次の一手へ 日本とはなんぞや、という切実性 日本賛美の問題点とは? 優れている点については問題ない 理由の不明瞭な偉さは問題がある 優れている原理原則を探り確立すること 【加藤周一『雑種文化』/三島由紀…

加藤周一の雑種文化論における共存共栄としての日本文化 〜八百万の神々と同じく外国文化や世界の大思想が雑に同居してる

共存共栄としてよ雑種文化としての日本 〜加藤周一の日本文化の理解 日本の思想状況に対する知識人の共通認識 加藤周一ってこんな人 からっぽであることの強み 雑種文化としての日本 気になったら読んで欲しい本 【三島由紀夫『文化防衛論』】 【加藤周一『…

三島由紀夫思想としての日本評価の逆説的見解 ~偉大な文明国の世界の大思想と空っぽな日本

偉大な文明国と空っぽの日本 〜三島由紀夫の逆説的日本評価 からっぽの日本 偉大な文明の壮大な思想 日本に訪れる大思想たち 気になったら読んで欲しい本 【三島由紀夫『文化防衛論』】 【吉本隆明,中沢新一,梅原猛『日本人は思想したか』】 【加藤周一『日…

『伝説巨神イデオン』とトラウマになりそうな死の表現 〜当たり前に死ぬ人々と現実と虚構による表現のズレ(死に様もなく死亡していく…)【富野由悠季】

『伝説巨神イデオン』と死の表現 『伝説巨神イデオン』のあらまし 当たり前のものとしての死 現実と虚構の死 宇宙規模の死と再生 参考となる本 【伝説巨神イデオン】 【大塚英志,ササキバラゴウ『教養としての〈まんが・アニメ〉』】 【アリストテレス『詩学…

『機動戦士ガンダム』のテーマと意味、または挑戦、挫折と成功/栄光 〜ロボットアニメの世界観とガンダムキャラクターの人間観【富野由悠季】

『機動戦士ガンダム』の挑戦、挫折と栄光 〜屈託した人間を描いて 削ぎ落とされるロボットアニメの世界観 スポンサーの意向と作品の攻防 ふるわぬ人気 〜子どもを飛び越えてしまった作品 私小説としての『機動戦士ガンダム』 打ち切りと真の視聴者たち 参考…

『無敵超人ザンボット3』難民アニメとしてのトラウマ的テーマ ~または最終回におけるロボットアニメのお約束への富野由悠季の挑戦【富野由悠季】

難民アニメとしての『無敵超人ザンボット3』 構造的物語としてのロボットアニメ 〜型の踏襲と現実からの批判 富野由悠季の疑問 〜町は無事なのか? 設定の前提の矛盾を問題の焦点とする離れ技 日本文化と型の踏襲 参考となる本 【無敵超人ザンボット3】 【氷…

『海のトリトン』のピピ 〜子ども向けアニメに組み込まれた男女の姿【富野由悠季,手塚治虫】

『海のトリトン』のピピ 富野由悠季の『海のトリトン』 男女の物語としての『海のトリトン』 トリトン(主人公)を拒絶し続けるピピ(ヒロイン) ピピの事情 参考となる本 【手塚治虫『海のトリトン』】 【大塚英志,ササキバラゴウ『教養としての〈まんが・アニ…

手塚治虫とアシスタントと週刊連載 ~天才漫画家の多忙な仕事の手伝いとしてのアシスタントにより可能となった週刊連載地獄

アシスタントと週刊連載 〜手塚治虫が残したもの 手塚治虫の影響 超多忙の手伝いからのアシスタント制 アシスタント制と週刊連載と過酷な漫画家生活 天才基準で作られた制度の困難 参考となる本 【桜井哲夫『手塚治虫』】 【手塚治虫『ぼくはマンガ家』】 ア…

日本における手塚治虫のアニメと制作環境 〜人も金も機材もない工夫により生まれた日本のアニメ

手塚治虫と日本のアニメとその体制 〜人も金も機材もない工夫 アニメーションの原理 コマ数と動きのなめらかさ 苦境の日本版アニメーションの打開策 参考となる本 【みなもと太郎『まんが学特講』】 【手塚治虫『手塚治虫original』】 手塚治虫と日本のアニ…

福沢諭吉が努力する英語習得の様子 〜明治日本の立派な姿【福翁自伝】

昔の日本の外国語習得の様子 福沢諭吉による時代との直面 緒方洪庵の適塾での外国語習得の様子 とにかくなんでも徹底して読み、一度徹底して読めば他の語学は楽になる 文字通りの寝食を忘れた学習 余談:手塚良庵と剣の達人としての福沢諭吉と母 参考となる本…

日本における戦争への文学的抵抗〜戦争に協力せず関係ないこと書くだけでも抵抗だった

日本における戦争への文学的抵抗 ~関係ないこと書くだけでも抵抗だったのだ。 戦時文学と非国民 戦争協力しなかった文学者 谷崎潤一郎 渡辺一夫 神西清 参考となる本 【谷崎潤一郎『細雪』】 【ラブレー『ガルガンチュワとパンタグリュエル』】 【加藤周一…

専制政治の中の世の中の役に立つ仕事 〜客観的な基準により抵抗しようとしたロシア・フォルマリズムの挑戦

世の中に役立つことと専制 フィクションは世の中のためにある フィクションをフィクションそのままに読もうとするロシア・フォルマリストの挑戦 ロシア・フォルマリストの亡命と行方 参考となる本 【ロシア・フォルマリズム文学論集】 【シクロフスキー『散…

違う意見となる批評と統一見解とは ~ロシア・フォルマリズムによる詩の形式の分析の前に

読み方の対立と統一的見解 〜文学を科学に、ですかね? 構造分析前史 ロシア・フォルマリズムと形式的な読み 立場によって変わる読まれ方 優れた批評家同士の読みの対立 批評を科学に 〜対立する読み方への統一化の挑戦 参考となる本 【ポー『詩と詩論』】 …

物語の構造分析の流れ 〜昔話と小説の短編、長編の応用分析【プロップ、バルト、ジュネット】

物語の構造分析の流れ ~プロップ、バルト、ジュネットを参考にしてみよう! 構造としての昔話と小説 短編と長編の構造 それぞれの構造分析 長編の構造分析 参考となる本 【ジュネット『物語のディスクール』】 【バルト『S/Z』】 【プロップ『昔話の形態学…

文学の数学(構造主義)化 〜数学の応用による物語の類型(付:『わたしの知的生産の技術』/プロップ『昔話の形態学』/橋爪大三郎『はじめての構造主義』)

人文科学の数学化 ~物語はパターン? 世界認識=科学の数学化 文学の数学化の試み プロップと魔法民話の構造 ひとつの物語パターンと機能の組み合わせによるヴァリエーション プロップやレヴィ=ストロースの応用 参考となる本 【わたしの知的生産の技術】 【…

言葉の表現におけるジャンル/分野の違い 〜小説、エッセイ、評論、論文の違い

言葉のジャンルの違い 〜小説、エッセイ、評論、論文…どこがどう違うんだろうか… 小説とはどんな表現か 書かれるもののジャンル性 書き手の立場の違い 参考となる本 【小谷野敦『評論家入門』】 【マルサス『人口論』初版/6版】 言葉のジャンルの違い 〜小説…

目に見える世界=空間と時間によって現れる言葉により起こる表現の分断 〜芸術表現によって変わる現実の姿(付:バルザック『ゴリオ爺さん』/山口昌男『山口昌男コレクション』『山口昌男ラビリンス』)

言葉と視覚世界 〜目に見えるものを言葉にすると世界は分断され置き換えられる? 恣意的な結合としての記号 小説と視覚世界 視覚=空間世界とその記号化 記号の並べ順=直線化 参考となる本 【バルザック『ゴリオ爺さん』】 【山口昌男『山口昌男コレクション…

言葉と時間 〜言葉の時間的連続性による時間芸術としての小説(付:レッシング『ラオコーン』/バルザック『ゴリオ爺さん』『従姉妹ベット』)

言葉と時間 〜レッシングを参考にしてみよう! 言葉の直線性=時間的 レッシング『ラオコーン』のお話 絵画=空間的芸術、小説=時間的芸術 描写による小説的時間の停止 小説的時間と直線性 参考となる本 【レッシング『ラオコオン』】 【バルザック『ゴリオ爺…

命令と言葉と論理という共通する規則 〜権力による支配も言葉/論理という規則を必要とする

命令と論理と言葉 〜共通する規則、という事ですね 反抗ではない批判の態度 【ウェーバー『権力と支配』】 論理の中の確認 論理と言葉 【吉本隆明『言葉にとって美とはなにか』】 言葉と複雑化される規則 命令と論理と言葉 〜共通する規則、という事ですね …

セクハラ発言の問題と同性同士の閉じたコミュニティ/コミュニケーション 〜他者性の喪失と無自覚な内部規則の押し付け(付:セジウィック『男同士の絆』)

他者性の喪失とセクハラ問題 他者とコミュニケーション セクハラと他者という問題 同性同士のコミュニティと性的話題 コミュニティ内の快適さと、コミュニティ外での配慮の欠如=他者性の欠如 無自覚な内的規則の態度 結果的な内的規則の押しつけ 参考となる…

他者という問題 ~同じ規則と異なる規則の間柄の人間関係(付:柄谷行人『探究』)

他者という問題 〜日本人とアメリカ人が謝ったとしたら 他者とはどのような存在か 他者とは異なる規則をもつ者である たとえば子供 たとえば外国人 まとめの図解 参考となる本 【柄谷行人『探究』】 他者という問題 〜日本人とアメリカ人が謝ったとしたら コ…

貴族階級とは異なる貴族精神を持つ社会階層の必要性と喪失の問題

貴族精神を持つ層の必要性と喪失 モスカとオルテガの似てそうなところ 【モスカ『支配する階級』】 オルテガのエリート/貴族に似たような貴族精神を持った階層の必要性 【オルテガ『大衆の反逆』】 失われつつある貴族精神を持つ層 【内田樹編『日本の反知性…