日々是〆〆吟味

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

世の中の話-政治

ルソーやホッブズの社会契約説とベンサムの功利主義:社会を運営するための2つの考え方/理論 ~生理的とも思える功利主義の意味とみんなのためにひとりひとりの個人が自分をゆだねる社会という全体

社会契約と功利主義 〜社会を運営するための2つの考え方/理論 ベンサムの生理的と思える功利主義 社会の中心の措定 〜個人か個人を越えるものか 経済学と功利主義 〜神の見えざる手と個人の自由 気になったら読んで欲しい本 『世界の名著 ベンサム/J.S.ミル…

民主主義へと至る政治の在り方と考え方 〜神/天(王権神授説)から人、人格(道徳主義)から能力(君主論)、本音から建前(社会契約説)という政治理論の変化【丸山眞男『日本政治思想史研究』】

近代以前からの政治原理の移り変わり 為政者自身をつっつく 〜道徳 人格より実力 〜マキャヴェリズム 人の手による政治 〜民主主義と選挙 みんなの意見 〜社会契約 気になったら読んで欲しい本 丸山眞男『日本政治思想史研究』 マキャヴェリ『君主論』 ルソ…

消費社会による社会全体のイメージ化とイメージ先行型の社会的判断の問題と危険性 ~イメージ上位の政治的決定に覆い隠される具体的諸問題

消費社会による社会全体のイメージ化と社会的判断 〜覆い隠される具体的諸問題 イメージ化の政治利用 論壇プロレスとキャラクター化 イメージ的決定と具体的政治結果としての影響の波及 気になったら読んで欲しい本 リップマン『世論』 前回の内容 https://w…

政治とイメージ=TVと政治家の相互関係と、社会全体のイメージ化による政治の広告/物語化戦略による実態の隠蔽と民意の形骸化 ~商品からズレていくイメージ化の働きと政治権力の利用の危険性【ボードリヤール,大塚英志『戦後民主主義のリハビリテーション』】

社会全体のイメージ化 〜政治も、社会的発言も、イメージ化されていく… 経済システムと消費社会 TVと政治家 政治家自らの広告/物語化戦略=イメージ化 気になったら読んで欲しい本 久米宏『久米宏です。ニュースステーションはザ・ベストテンだった』 島田紳…

物語構造の表現技法と戦争動員への応用と9.11テロの戦争移行への例と分析 ~戦争と物語の困った関係:国民は壮大な予告編に抗えなかった?【大塚英志『キャラクター小説の作り方』】

戦争についてのイメージ化 〜国民は壮大な予告編に抗えなかった? 商品のイメージ化、及び物語化 構造的な物語(プロップ) キャラクターの役割(グレマス) 戦争の構造的な物語化(9.11の場合) 壮大な予告編 気になったら読んで欲しい本 グレマス『構造意味論』 …

政治屋と政治家の違いと満足すべき政治屋の条件と、政治以外で持たなければならない精神

政治を行う者と政治以外で持たなければならない精神 哲学者と政治 【マルクス・アウレーリウス『自省録』プラトン『国家』】 政治屋と政治家 【モスカ『支配する階級』】 我らの時代の政治屋状況 満足すべき政治屋は何者か 政治以外で復活さすべき貴族精神 …

社会に必要かつ必然な政治の現実と理想のジレンマとしての哲人王

社会と統治するための政治と政治を行う者への理想のジレンマ 社会における様々な人々 【モスカ『支配する階級』】 【アリストテレス『政治学』】 社会を統治するための政治の不可避性 【世界の名著 プルードン,バクーニン,クロポトキン】 政治をめぐる哲人王…

貴族階級とは異なる貴族精神を持つ社会階層の必要性と喪失の問題

貴族精神を持つ層の必要性と喪失 モスカとオルテガの似てそうなところ 【モスカ『支配する階級』】 オルテガのエリート/貴族に似たような貴族精神を持った階層の必要性 【オルテガ『大衆の反逆』】 失われつつある貴族精神を持つ層 【内田樹編『日本の反知性…

支配者タイプの特徴とも重なる宗教的指導者の言動と群集心理

少数者の支配としての宗教的指導者の信念の伝染と群衆心理 モスカとル・ボンのなんとなく似ているところ 【モスカ『支配する階級』】 宗教的指導者の信念と信徒への伝染 【ル・ボン『群衆心理』】 群衆心理と少数者による支配 使徒から信徒への組織化と永続…

エリートの意味となる少数者の支配という必然【モスカ『支配する階級』】

モスカによる人類の歴史における少数者の支配という必然 モスカとエリート 【モスカ『支配する階級』】 真のエリートとは異なる、制度の中のエリート 【オルテガ『大衆の反逆』】 人類は常に少数者に支配されてきた 宗教的指導者と信徒たち 【『ブッダのこと…

世界を変えることと解釈することの違い 〜哲学者の仕事は世界を解釈することから変化させることへ

世界の解釈から変化への実践という哲学者の使命の変化 観照的態度への批判のはじまり 【ヘーゲル『法の哲学』】 マルクスと社会の矛盾と欺瞞 【マルクス『ユダヤ人問題によせて ヘーゲル法哲学批判序説』】 世界の解釈と変化 観照的態度から実践へ 前回のお…

『無限のリヴァイアス』における指導者/リーダー( 尾瀬イクミ)の影で周囲を操ろうとする参謀/コバンザメ権力者(シュタイン・ヘイガー) 〜自分の代わりとなる権力者の陰に隠れて権力をふるう小物=虎の威を借る狐【『無限のリヴァイアス』ネタバレ考察】

『無限のリヴァイアス』における末端的権力使用者の例 事件の発端と推移 代表者と参謀の権力 気になったら触れて欲しい作品/本 『無限のリヴァイアス』 ヴェルヌ『十五少年漂流記』 ゴールディン『蝿の王』 有賀弘,阿部斉,斎藤真『政治』 前回のお話 https:/…

権力の腐敗と権力者に媚びる小物の権力行使 ~出世の階段として権力者に近づき、虎の威を借る狐として権力の濫用をすることによって権力は腐敗する

権力への所属と末端的腐敗の原因 〜権力者にぶら下がる小物、という権力腐敗の構図 自己拡張としての所属 権力による自己拡張 代理的権力の行使という名目の、自己利益のための権力行使 〜すなわち権力の腐敗 権力の刷新 気になったら読んで欲しい本 『三国…