日々是〆〆吟味

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

フランス革命を起こす原動力となった群衆の歴史的意義とは ~意図しない歴史の変化の原因となった群衆の研究や分析の要求と必要性【ル・ボン『群衆心理』】

群衆の持つ歴史的意義 〜革命のきっかけとその世界史的意義 歴史的現象としての群衆 【ル・ボン『群衆心理』】 【オルテガ『大衆の反逆』】 フランス革命と群衆 【池田理代子『ベルサイユのばら』】 【ルフェーヴル『革命的群衆』『1789ーフランス革命序論』…

人間の群れとしての大衆や群衆と、ただ集まるだけでなく社会現象へと変化する転換点 ~人が集まるだけでなくお互い無関係で個人が喪失され我を忘れる社会的集合

人々の群れと大衆と群衆 〜集まるだけでは大衆でも群衆でもないらしい 大衆と社会システムの変化 【ル・ボン『群衆心理』】 【群衆心理 まんが版】 お互いを確認できる人々の集まり=群衆ではない コミケやライブは群衆か? 具体的に集まった人々の群れとして…

ハイネン (独 ) 本【著作(翻訳)ブックリスト一覧/リンク(Amazon)】

エドムンド・ハイネン(Heinen, Edmund) エドムンド・ハイネン(Heinen, Edmund) ハイネン著作リンク一覧 ハイネン著作一覧 ハイネン著作リンク一覧 原価理論 (溝口一雄, 宮本匡章, 小林哲夫 共訳. 中央経済社, 1964) ハイネン著作一覧 原価理論

大衆と群衆、その話はじめ:有象無象の人の群れに対する二つの社会分析 ~オルテガとル・ボンの社会現象に対する古典的理解【オルテガ『大衆の反逆』ル・ボン『群衆心理』】 

大衆と群衆 〜これらは違う考え方らしい 生活様式の変化と大衆 【オルテガ『大衆の反逆』】 【テュルゴー『富に関する省察』】 有象無象の人の群れ、大衆 【ドーア『学歴社会 新しい文明病』】 大衆以前の人の群れ、群衆 【ル・ボン『群衆心理』】 前回のお…

能力と質の担保とフォロー体制:ネット世界の事務所や編集者の可能性と必要性 ~ネットという開拓地の将来の飽和状態と競争から起こりえる質の担保とトラブルからの自衛

質の担保とフォローの必要性 〜ネット世界の事務所や編集者の可能性と必要性 送り手と受け手のバランス 〜空白の余地と飽和状態 質の担保と飽和状態 〜競争の発生 【吉本隆明『情況としての画像』】 質の担保とそのフォロー 〜事務所や編集者 【松岡正剛『知…

小さな新しい自由で秩序がない無秩序状態の世界と、大きく古い既成の安寧秩序の世界。または文化における中心と周縁理論 ~トリックスター/道化師による世代交代と定着化の延々と続く繰り返し【山口昌男『道化の民俗学』『文化と両義性』】

新しい小さな自由=無秩序な世界と、旧い大きな既成秩序の世界 〜新しい世界から旧い世界の世代交代ってことでしょうか。でもまた新たな世界がせまる… 新しい世界と自由と実力 自由と無秩序 問わぬ参入者と、模索する無茶 小さな無秩序な世界と、大きな秩序あ…

新世界での新しいやり方ゆえの自由と、その仕事に必要な能力が高いための素地となる他分野での経験や教養と、能力の限界ゆえの重圧 〜先行者利益とは無関係な新世界の代わりに何も決まっておらず自分たちですべて考えて行動していかなければならない重圧

新しい世界と自由と重圧 〜誰もいないがなにも決まっておらず、自らでやり方を作っていく自由と重圧 新しい世界 〜誰もいないがなにも決まっていない 自分たちで考える必要のある、新しいやり方 【萩本欽一『なんでそーなるの!』】 【萩本欽一『「笑」ほど…

新しい分野の新しい世代による自分の世界 ~先行世代がいないことによって主導権を握ることが可能で優越感に浸ることも出来るファン層と支持される表現者

素人の時代の出演者と視聴者 〜新しい分野の新しい世代による自分たちの世界と、先行世代がいないことによって偉くなれる? 新しい世代とその住人 視聴者(ファン)としての新しい世界 ファン層の優越化 【吉本隆明『全マンガ論』】 【呉智英『現代マンガの全…

グーテンベルグ (独 1897-1984) 本【著作(翻訳)ブックリスト一覧/リンク(Amazon)】

エーリッヒ・グーテンベルグ(Gutenberg, Erich) エーリッヒ・グーテンベルグ(Gutenberg, Erich) グーテンベルグ著作リンク一覧 グーテンベルグ著作一覧 グーテンベルグ著作リンク一覧 経営経済学原理 第1巻 (生産編) (溝口一雄, 高田馨 訳. 千倉書房, 1957) …

芸人の舞台からテレビへの移動と、今新しいネットへの移動から旧世界の状態への回帰の可能性 ~新天地への開拓者たちと成功者、成長の期待と飽和状態、熾烈な競争とプロの世界により帰結する旧態依然の実力者の世界への決着

テレビからネット/YouTubeへの変化と回帰的推移の可能性 〜素人と玄人、もしくは空白の余地と飽和状態の熾烈な競争 テレビの素人の時代とネットの素人の時代(前回のお話) 【吉本隆明『情況としての画像』】 敷居の低いネット世界 プロフェッショナルの参入 …

テレビとネットとYouTube:舞台芸人からテレビ芸人、YouTuber芸人へ 〜素人から大御所へと実力を身につけたかつての若者たちと新しい今の若者、更新されていく芸道の基準と旧世界の実力者の壁

テレビとネットとYouTube 〜素人の築いた圧倒的な実力のTV世界=芸の本道と、新たな素人の場たるYouTuber。もしくは古い素人の時代と、新しい素人の時代 大御所となった、素人と呼ばれたかつての若者たち 【吉本隆明『情況としての画像』】 虚名ではなく、確…

TVと80年代と素人の時代と新しいお笑い芸人/タレントの登場 〜街のあんちゃん(とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、ヒロミ、森脇健児…:普通の人)がメディア(TV)に出るようになった【吉本隆明『情況としての画像』】

吉本隆明と80年代のTVと素人の時代 大衆の併走者としての吉本隆明 【吉本隆明『マチウ書試論・転向論』】 80年代と素人の時代 〜修得に長年かかる神技の芸と、いきなり出来る素人の芸 【吉本隆明『情況としての画像』】 【吉本隆明『ハイ・イメージ論』】 【…

日本における知的エリート/知識人の宿命となる大衆との思想の乖離とは ~日本的大衆の土着的態度と外来思想による主導権争いの末路【吉本隆明『マチウ書試論・転向論』】

大衆(生活者?)とかけ離れた思想 〜頭でっかちでは困ります、ってことでしょうか。 自立的な思想と組織化された思想 転向した人と転向しなかった人 【吉本隆明『マチウ書試論・転向論』】 生活者(大衆)からかけ離れた見識と判断 【踊る大捜査線】 大衆にすり…

大衆(この場合庶民か?)生活と貴族階級の生活の齟齬の社会問題 ~平均的大衆/庶民生活の理解に苦しむ階級的貴族が持つ社会的地位の責任ある判断とズレ

大衆(この場合庶民か?)生活と階級的貴族生活 〜あまり平均的な生活を知らない人が決定権を持つ地位に座ることも問題があるかもしれない 大衆から逃れた、階級的貴族の生活 【村上篤直『評伝 小室直樹』】 階級的貴族二世と実利生活 【J.S.ミル『ミル自伝』…

シュマーレンバッハ (独 1873-1955 ) 本【著作(翻訳)ブックリスト一覧/リンク(Amazon)】

エ・シュマーレンバッハ (Schmalenbach, Eugen) エ・シュマーレンバッハ (Schmalenbach, Eugen) シュマーレンバッハ著作リンク一覧 シュマーレンバッハ著作一覧 シュマーレンバッハ著作リンク一覧 価格政策論 (山辺六郎 訳. 森山書店, 1938)標準工業会計図…

マスメディアの機能としての人々や国民の統合 〜マスメディアは知らない人同士を結びつけ統合し、拒絶すれば連帯することが出来ず孤立化しアノミーとなる

マスメディアの機能としての人々や国民の統合 〜メディアは見知らぬ人々をまとめあげ、もし拒絶したら孤立する? マスメディアと大衆化 メディアから逃れることと集合表象 【デュルケーム『宗教生活の原初形態』『自殺論』】 マスメディアと話題のタネ 【宮…

逃れられないマスメディアの影響力と広い範囲に呑み込まれ大衆と化す個人の運命 ~情報を伝えるマスメディアの機能と大衆化され規定されてしまう人間

大衆(マス)メディアとしての世界 〜逃れえぬものとしてのマスメディア 広がる世界と知らない情報と伝えるメディアと大衆 【オルテガ『大衆の反逆』】 大衆状況(=メディア影響下)から逃れることの困難 【カプフェレ『うわさ』】 マスメディアの良いところ マ…

広い世界へと繋ぐ情報化社会と大衆と大衆社会の中に生きる私たち ~世界が広がることによって必要不可欠となったマスメディアにより大衆化される大勢の人々とその中の一人の個人としての〝私〟

世界の広がりと情報化社会と大衆 〜広がった世界と情報化社会の中の大衆と〝私〟 マスメディア・マスコミュニケーションの中で生きる私たち 【マクルーハン『メディア論』】 大衆として規定されていく私たち 【オルテガ『大衆の反逆』】 大衆と大衆以外への…

庶民から大衆への変化と情報化社会 〜自律した生活者とは異なるメディア空間に漂い情報に流されていく大衆への庶民の変貌と転向

庶民から大衆への変化と情報社会 〜メディアが当たり前になって庶民は大衆になった? 【100分de名著 オルテガ『大衆の反逆』】 大衆の原像=自足自律した生活様式=庶民? 庶民の転向と情報化社会 【柄谷行人『ダイアローグ』】 大衆と情報化社会 【オルテガ『…

大衆とエリート/貴族(選ばれた少数者)としての普通の人々たる庶民 ~自律的に自分たちの生活を維持し、責任を課す生き方をしながら社会を支えた戦後の庶民労働者とは

大衆と選ばれた少数者と普通の人々 〜私たちの生活を支えるのは、選ばれた少数者としての普通の人々であるかもしれない 【オルテガ『大衆の反逆』】 大衆と普通の人 選ばれた少数者(貴族/エリート)としての普通の人 【100de名著 オルテガ『大衆の反逆』】 戦…

ニクリッシュ (独 1876-1946) 本【著作(翻訳)ブックリスト一覧/リンク(Amazon)】

ハインリヒ・ニクリッシュ(Nicklisch, Heinrich) ニクリッシュ著作リンク一覧 経営経済原理 (木村喜一郎 訳. 文雅堂, 1930) 組織 : 向上への道 (鈴木辰治 訳. 未来社, 1975) ニクリッシュ著作一覧 経営経済原理組織

汎ヨーロッパ世界化としての近代社会による大衆社会の一般化 ~伝統的生活様式を喪失し平均的生活を行う平均人=大衆=普通の人々と化した近代人【オルテガ『大衆の反逆』】

汎ヨーロッパ世界化としての近代社会による大衆社会の一般化 〜世界はヨーロッパ化されることによって大衆も当たり前になった? 世界のヨーロッパ化と大衆の世界化 【オルテガ『大衆の反逆』】 大衆は馬鹿ではない 大衆=平均人=普通の人? モラルの喪失 世界…

未開社会内の認識と文明社会における大衆の態度 〜社会内部に存在する、社会の問題や成り立ち、秩序の維持を正確に認識することのない層と権力関係【オルテガ『大衆の反逆』】

社会の認識と各々の層 〜未開社会と文明社会における社会内部に存在する、社会の問題や成り立ち、秩序の維持を正確に認識することのない層と権力関係 大衆人と未開人 【オルテガ『大衆の反逆』】 【レヴィ=ブリュール『未開社会の思惟』】 未開人の思考とブ…

大衆と未開人の関係性:文明社会の中の大衆と未開社会の思惟の特徴の類似 ~文明社会の中の原始人としての大衆の特徴と未開社会の未開人の全論理的思考【オルテガ『大衆の反逆』レヴィ・ブリュル『未開社会の思惟』】

文明社会における大衆と未開人 〜オルテガ曰く、大衆とは文明社会の中の未開人 文明社会の中の大衆人 【ヘーゲル『世界史の哲学講義』】 大衆は文明社会の原始人? 【オルテガ『大衆の反逆』】 未開人の特徴と大衆の特徴 【レヴィ・ブリュル『未開社会の思惟…