日々是〆〆吟味

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

近代における数学の世界と中世における神の世界 〜自然についての理解や認識の変化と決定的な世界認識の転換

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近代の数学的世界と中世の神学的世界 〜自然ってなんなのだ、というところから始まってると思います

数学化こそが世界の正しい認識だ、とデカルト以降は思っています。ちょっと前にも似たようなこと書きましたので一応載せておきますね。

 

https://www.waka-rukana.com/entry/2019/07/03/063019

 

https://www.waka-rukana.com/entry/2019/07/04/060037

まだ本を記載していた頃なのでタイトルが長いですね(ちょっといそがしくてリンクの貼り直しが出来てません。申し訳ないです…)。

 

世界の数学化

数学こそ世界認識と記述の正しい方法だ、ということはいいのですが、ではデカルトはどのようにそう考えたのでしょうか。実は私はよくわかっていません。しかし以前読んだ解説書に面白い説明がされていたことを思い出します。少し紹介してみますね。

 

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今、世界の認識の正しい方法が数学化だ、と書きましたが、それは世界の認識を数学的に行うということです。それが正しいというわけですね。ですが、世界ってなんでしょうか。どうやらまずは自然世界のことを指すようです。

 

自然世界の認識

自然世界って、じゃあなんなのさ、といえば物理的世界ですね。でも物理的世界という表現は既に世界を数学化した後の認識方法であることがわかります。じゃ、その元々の自然世界ってなんなのさ、となると、目の前にある物とか動物とか植物とか、要は森羅万象とでも言えるもので、あらゆるもの、と言ってもいいかもしれません。また森羅万象って言ったって、じゃあ自然に対して何かないのか、と人間や社会をあげることも出来ますが、これを科学の分類として捉えてしまいますと自然科学、人文科学、社会科学となってしまって、やはり現在の観点から分けてしまうことになってしまいます。なら地球だ、と呼ぶことも出来るかもしれませんが、それもまた私たちの時代の認識から見返して捉えているのでありデカルトの時代の捉え方とは違ってしまいます。

 

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ではデカルトの時代であれば自然とはどのようなものとして捉えられていたのでしょうか。

 

神の作った物理的世界としての自然

覚えていらっしゃる方もいるかもしれませんが、デカルトは近代(もしくは近世)哲学の祖でした。ということはデカルトの時代はまだ近代(もしくは近世)ではなかったということになります。ではなんという時代だったのか。当然それ以前の、中世という時代です。そして近代や近世が数学化によって世界を捉えていった時代だとしたら、中世はどのような方法で世界を捉えていったのでしょうか。それは神によってです。言い方を変えれば、神という概念を中心にして、壮大な体系を作り上げたものによって世界を捉えていました。それが神学です。つまり近代や近世は数学によって世界を認識し説明しているように、中世は神によって世界を認識し説明していたわけです。

 

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そして自然もまた神(もしくは神学)によって説明されていたのでした。

 

…またお話が先に進みませんでした。一度書き出すと、周辺の説明までしようとしてしまって長くなってしまいますね。こんな調子ですが、おつきあいくだされば幸いです。気が向けばまた次回覗いてみてください。

 

気になったら読んで欲しい本

う〜ん、ちょっと中途半端な内容になってしまいましたので、どんな本がいいのかわかりません。ですが一応

【クライン『数学の文化史』】 

数学がどのように私たちの日常の捉え方まで影響しているかはこの本を読めばわかるかもしれません。私も読んだのですが、数学についての元々の理解がないのでよくわかっていませんし思い出せることも少ないのでした。

 

【グラント『中世の自然学』/小山宙丸『ヨーロッパ中世の自然観』 

また中世の自然についてはこんな本があるようです。今調べた程度なので内容はわかりません。しかし単純に面白そうですね。そのうち読んでみたいですね。

私が読んだ解説書はまた次回にでも載せることにします。

 

次の日の内容

https://www.waka-rukana.com/entry/2019/09/13/193047

前の日の内容

https://www.waka-rukana.com/entry/2019/09/11/193057

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 お話その96(No.0096)