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まとめ28 資本主義の成立と継続のシステムと原理とは ~アダム・スミス,マルクス,ウェーバー,ゾンバルト
このまとめの要旨
資本主義に関係しそうなものを集めてみました。色々考えのある人も多いのですが、ちょこちょことでも説明できてればいいな、と思っています。興味あれば一覧だけでも眺めてください。
書いたものの一覧
ウェーバーによれば資本主義というものはプロテスタントカルヴァン派の価値観によって成立した、ーというようなお話。
資本主義を成立させた価値観は勤労の精神であり、神の意にかなった働くことを実践することによって得たお金を、また働くことによって拡大していく。これが繰り返されることによって資本主義が成立した、ーというようなお話。
こうして高速回転していく経済と、お金がたまって遊び呆ける社会とでは結果が変わってくるよね、ーというようなお話。
このような資本主義を支える価値観をエートスと呼ぶのだけれど、日本のように非ヨーロッパ圏でありながらまがりなりにも資本主義を成立させた国では、武士階級にエートスに相当するものがあったんだよ、ーというようなお話。
資本主義を成立させるエートスとなるもとの価値観としてカルヴァン派の勤労精神があったけど、それだけでなくて将来天国に行けるかどうかは最初から決まっているという予定説の影響もあって、それなのに現世のうちにやれることはやっておこうとねじれた態度があって逆に一生懸命働いたそうだよ、ーというようなお話。
こうしたエートスはしかしいきなりに現れるものではなくて、伝統社会を越える形で培われないといけないから、エートスを担う層のない社会では資本主義をうまく機能させることはどうやら難しいみたい、ーというようなお話。
またアダム・スミスは資本主義の原因としては分業による大量生産が可能になったからだ、と考えた、ーというようなお話。
またゾンバルトはウェーバーとは逆に贅沢して無駄遣いすることによって経済は回り豊かになっていく、資本主義もそうして成り立った、と考えた、ーというようなお話。
ウェーバーとゾンバルトの考え方は対立するけど、資本主義で考えればその成立する時期にはウェーバー的な勤労精神が必要で、成立した後はゾンバルト的な贅沢が必要なのかもしれないね、ーというようなお話。
またウォーラーステインは資本主義を地球規模の経済システムで、中心と周縁の関係においてすべてを中心的世界に持ってきて豊かにするもんだ、と考えた、ーというようなお話。
で、資本主義批判といえばマルクスなんだけど、マルクスはそもそも労働力において資本家が賃金を中抜きして手に入れてるから儲けられるんだ、と考えた、ーというようなお話。
また資本主義は常に生産を続けるシステムだから、材料も大量に必要であって、それは自然世界からとってくるしかないもんだから環境破壊も起こる、ーというようなお話。
そして常に生産を続けるもんだからとうとう商品が余ってくると恐慌がおこっちゃう、資本主義っていうのはそうした恐慌が必ず起こっちゃうシステムなんだよ、ーというようなお話。
また資本主義が成り立つ時は世の中まだ農業中心の社会から脱し切れてないから、あらゆるものが不足していて、それらを作っていくもんだからいくらでも生産していっても大丈夫、ーというようなお話。