日々是〆〆吟味

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

普遍的価値観のある世界の大思想のありか。~四大文明の世界の大思想とそれ以外の思想の存在価値

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知られたものと知られていないもの 〜でも、それと中身は一緒じゃないかも

立場を超える普遍的価値観のある大思想

人が集まればまとめるために決定権を持つ人間が現れて政治が成り立つ、ととりあえず考えてみるとして、でもその一人だけでみんな決めてしまわれたら周りも困ることがあるよ、という異議申し立ても現れてくるんじゃないかな、とも考えてみました。そこでこうした対立関係があると仮定してみまして、上でもなく下でもないような、みんなひっくるめて考えていけるものとして普遍的な思想、というものがあるかもしれない、ともまた考えてみましょう。

 

普遍思想はどこにある?

こうした思想の土台となるような権力関係は、おそらくどこにでもあるでしょう。今のところ考えてきたようなユーラシア大陸の文明圏以外にもきっとあります。アフリカだろうが南北アメリカだろうが、オーストラリアやオセアニアだってあるに違いません。そこで生まれた思想が普遍的でないのかどうかは、実はわからないかもしれません。単に私が知らないだけかもしれませんし、また私以外にも知られていませんが、探ると実はある、ということだってあるかもしれません。

 

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たとえば坂本龍馬は地元高知では昔から知られていたそうですが、幕末の英雄として有名になったのは司馬遼太郎が小説で描いてからだそうです。またヴィーコという最初にデカルト哲学を批判したらしい人もいますが、評価されたのは19世紀になってからだそうです。しかし知られていないからといって、彼らが存在していなかったわけではありません。知られた後になって、歴史に組み込まれたわけですね。

 

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こんなことがありますから、知らない地域に普遍的な思想がないとは限りません。ただ私たちに知られた思想がユーラシア産なだけかもしれないのです。

 

ユーラシア大陸産の普遍思想

となると、ちょっと厄介な問題が出てきますね。歴史や文明がユーラシア大陸にしかないように感じられましたが、それはユーラシア大陸にしかないのではなくユーラシア産の文明や思想しか使っていない、ということかもしれないからです。ヨーロッパとイスラームとインドと中国くらいしかないように見えてしまいますが、現在の勝利者がこの中に固まっているからそこを中心にしてしか歴史を構築しないのかもしれません。

 

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しかし、そういったそばから逆のことも言えます。それは現在の世界を作ったほどのものだから、現在の時点で最も検討しなければならない優れたものである、という判断も出来てしまいます。そして、その判断が間違っているとも言えない気もします。アステカ文明のオーパーツ持ってきてもアメリカに勝てるわけではありませんからね。ソ連も中国も共産主義だったはずなのに、結局自由経済を取り入れて成長しているわけで、それが最も相手に対して有利になれる方法であればその方法を学ぶ、ということかもしれません。

 

特殊地域と独自性

また逆に様々な地域を調査してみた結果、自分たちの文化・文明や思想というものが他の地域と違う特徴を持っている、と考えられるかもしれません。日本を例にして前書いてみましたが、日本もまたそうしたユーラシア的な文化・文明を持っていませんから、普遍性を持っていないかもしれませんし、もしかしたら共通したところもあったり違う普遍性を持っているかもしれません。

 

https://www.waka-rukana.com/entry/2019/07/19/213026

 

https://www.waka-rukana.com/entry/2019/08/08/193015

 

そういえばエマニュエル・トッドというフランスの歴史家は、日本は近代化という点でヨーロッパの一部だ、というようなことを新聞のインタビューで応えていたような記憶があるのですが、どこかネットに載ってないか調べてみましたがわかりませんでした。ですから信用しなくてかまいませんが、もしこれが的確な分析だとしたら、日本には普遍性を持ちうるなにかがある可能性もあるかもしれません。でも私の怪しい記憶ですからね。う〜ん、どこかで読んだ気がしたんだけどなぁ。何年前だったかも忘れましたが、トッドがよく日本の新聞に寄稿してたりインタビュー受けたりしていた時期があり、日本では日本特殊論が普通なので、逆の説明をしていたので記憶に残っているのでした。

まぁ、話半分に読み流してください。

 

長くなったのでここでやめます。

 

気になったら読んで欲しい本

【トッド『新ヨーロッパ大全』】 

トッドの話を書いてしまいましたので、一応載せておきます。私は随分前にこの本を古本屋で見かけ、そこそこ安かったので買って読んだことがあります。後々トッドが日本の新聞等メディアに登場するようになって意外でした。フランスの歴史家、それも歴史人口学とか家族人類学とか私にはさっぱりわからない専門家が何で日本で発言してるのか不思議に思えたからです。ヨーロッパで発言したものが伝わってきたのならそんなこと思わなかったんでしょうけどね。

内容はヨーロッパの近代化を生み出したのは家族構成によって説明できる、として分析したものだったような気がします。専門書のうえ知らないことばかりなので理解もおぼつかない始末です。そんなわけで他に説明も出来かねます。とほほ。

 

 

次の日の内容

https://www.waka-rukana.com/entry/2019/08/26/193016

前の日の内容

https://www.waka-rukana.com/entry/2019/08/22/193009

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 お話その82(No.0082)