日々是〆〆吟味

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

命令に対してとれる態度/対処と相手の発言の確認 ~命令の言語化と正しい理由

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命令に対して出来ること 〜でも理屈だけで実際には無理だろうけど…

間違った命令と従うこと

命令の正体はよくわからないままですが、間違った命令というものはあり得そうです。ヒットラーによるユダヤ人抹殺は絶対悪として歴史に刻まれています。それをアイヒマンのように、命令だから、というだけで従うことは、それだけでも罪だとみなされたわけですね。

 

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しかしまぁ、ユダヤ人虐殺だけでなく賄賂でもイジメの荷担でも、逆らい難い相手から言われたことに従わざるをえない場合というのはありえるはずです。そして賄賂やイジメでも悪いことには違いありません。この時、上ー下の権力関係に巻き込まれていれば反対の声をあげることすら困難です。こうした問題に挟まれて、気を病まれて病気になったり失職する人が増えているのかもしれません。モリカケ問題で自殺者まで出たのは、まだ記憶に残っていますしね。…みんな忘れちゃったかな。

 

森友疑惑 自殺した近畿財務局職員の妻の無念「1人で抱え込んだ」“主犯”は佐川前長官? | 概要 | AERA dot. (アエラドット)

 

明らかに間違った命令に従わなければならない時、もしくはそのような命令を与えられた時、一体どうすればいいのでしょうか。難しい問題です。権力者であれば、それが組織というものだ、と有無を言わず従わせようとするでしょうが、従って責任まで被せられて、あいつが勝手にやった、とトカゲの尻尾切りをされてもかないません。

 

相手の命令の確認

これを他者性の欠如だ、と命令者に言ってもいいのですが、そもそも命令自体他者性の欠如によって成り立っている可能性がありました。なら言っても聞きませんし、そもそも言われた意味もわかってくれないでしょう。他者という問題は、こうした状況に対して適切に捉えるために必要なものです。理解のためのものであって解決のためではないのですね。ですから他の方法を取らなくてはいけません。となると、相手の命令の内容を確認してみるのもいいかもしれませんね。いかに正しいかを説明しなおしてみるのです。

 

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1.命令内容の自己言語化

まず相手の命令に対して、受ける側でその内容を自分の言葉で説明しなおしてみます。できれば命令する人の前でやれればいいでしょう。しかしいきなりそんなことをしては偉そうだと思われてしまうかもしれません。ですから、言われたことを確認してみたいのですが、と断ってから説明してみればいいかもしれませんね。そうすれば、お、俺の言うことをちゃんと理解しようとしているな、と思ってくれるかもしれません。

 

2.命令者への問い直し

次に説明したものに対して、その目的を確認のふりをして問い直してみてもいいかもしれません。誰それにお金を渡してこい、と言われれば、アホのふりして賄賂ですか、と聞いてみるわけです。さすがにはっきり言えなければ、ごまかして尋ねてみるのもいいでしょう。なんのために渡すんですか、って、これも直接的ですか。ともかく明確に違う、とか説明されれば安心してもいいかもしれません。相手もごまかして、言わんでもわかるやろ、なんて言われたら怪しいですね。でもこれ、この時点で勇気がいりますから出来ないかもしれません。実際には無理かもしれませんが、せめて頭の中だけでもどうすればいいかくらいは考えたいですね。

 

この時、相手が自分の命令に対してどのように理解しているかを確認することが大切のような気がします。悪いとわかって言っているのか、もしくはなんの問題もないと思って言っているのか。つまり命令者の自覚のほどを確かめておくわけです。ただ口頭だけでは責任逃れされてしまうかもしれませんから、録音しておければいいでしょうけど、そう都合よく出来るかはわかりませんね。けど今はスマホがありますから案外簡単に出来てしまうでしょうか。

 

3.命令か正しい理由の説明

さらに続いて相手の命令が正しい理由まで説明してみれば完璧ですね。そのうえで間違っていると思われる部分があれば質問してみるわけです。それをごまかすのであれば信用できないと断ったり、もしくは責任は命令者にあることを明確にしてもらったりすれば安心できるかもしれません。

 

ここまで出来れば命令も安心して聞くことができるでしょうけれど、まず実際には不可能だと思います。命令される立場であれば逆らうだけでなく疑義を挟むことすら難しいはずだからです。

 

 

しかし理屈の上ではこのような真似をすれば手順としては間違わないような気がします。それぐらいでしか満足できないのは残念ですが、ここではこれくらいしか解決案は出せません。

 

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となると、間違ったことに立ち向かうのは正しいかどうかが問題ではなく、挑む意思の問題になってくるのでしょうか。また別の問題が出てきそうですね。

 

次の日の内容

命令や権力への恭順とは何を意味するか ~言葉と論理による説明の確認 - 日々是〆〆吟味

前の日の内容

命令者に与えられた規則に従うことの問題の困難 〜戦争の中で業務を遂行すること(付:アーレント『エルサレムのアイヒマン』/フランクル『夜と霧』) - 日々是〆〆吟味

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 お話その28(No.0028)