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まとめ27 ウェーバーの社会学と資本主義のエートス『プロティスタンティズムの倫理と資本主義の精神』紹介/解説
このまとめの要旨
今まで書いてきたものの中からウェーバーに関わることを集めています。他の人の話も少し含まれますが、ウェーバーと関係しそうな観点も含んでいると思われるので載せておきました。もし関心ありましたらならんでる様子だけでもご覧になっていってください。
書いたものの一覧
ウェーバーが宗教を社会学したもののなかで最も有名なものでもある、資本主義の成立要因を探ったものの話初めです。
本来資本主義というべきものはどの時代どの地域にもあったのだけど、近代資本主義はヨーロッパだけに誕生した、その特徴は勤労の精神であって、それは宗教的動機のうえに成り立っていた、ーというようなお話。
こうした宗教的な動機をともなった勤労の精神によっていくら働いて稼いでも、そのお金で遊んだりはせずまた働くために投資する、これを続けることによって経済は高速回転するわけで、お金稼いで遊びまわるのとは経済社会の結果が変わってくるよ、ーというようなお話。
そしてこんな宗教的なまでの動機のことをエートスって呼ぶんだけど、日本の場合はかつての武士階級がこのエートスを担っていたようで、渋沢栄一なんかもそうだったんだよ、ーというようなお話。
でも宗教的動機といってもプロテスタントカルヴァン派が資本主義の成立と結びついたのであって、それは勤労の精神だけじゃなくて予定説っていうものもあって、将来天国に行けるかどうかは最初から決まっているにもかかわらず出来ることはやっておこう、と現世での勤労に励む、という逆説的な態度があったんだよ、ーというようなお話。
でもそんなエートスを形作った人間を作り出すのは簡単ではなくて、伝統的な価値観に従ってだけ生きている人たちにはとても困難なことなんだよ、ーというようなお話。
またアダム・スミスは分業こそが大量生産を可能として経済社会がとっても発展した、と考えた、ーというようなお話。
そしてゾンバルトっていう人はウェーバーとは逆に無駄遣いをしまくることによって経済が回る、って考えた、ーというようなお話。