日々是〆〆吟味

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

世の中の話

命令と言葉と論理という共通する規則 〜権力による支配も言葉/論理という規則を必要とする

命令と論理と言葉 〜共通する規則、という事ですね 反抗ではない批判の態度 【ウェーバー『権力と支配』】 論理の中の確認 論理と言葉 【吉本隆明『言葉にとって美とはなにか』】 言葉と複雑化される規則 命令と論理と言葉 〜共通する規則、という事ですね …

命令や権力への恭順とは何を意味するか ~言葉と論理による説明の確認

命令と説明と論理の確認 〜態度の二重化、でしょうか 命令と権力 【ウェーバー『権力と支配』】 命令と説明=言葉 説明=手順 手順の確認=論理性の確認 命令と説明と論理の確認 〜態度の二重化、でしょうか 命令に対して説明し直すことによって、相手の自覚を…

命令に対してとれる態度/対処と相手の発言の確認 ~命令の言語化と正しい理由

命令に対して出来ること 〜でも理屈だけで実際には無理だろうけど… 間違った命令と従うこと 相手の命令の確認 1.命令内容の自己言語化 2.命令者への問い直し 3.命令か正しい理由の説明 命令に対して出来ること 〜でも理屈だけで実際には無理だろうけど… 間違…

命令者に与えられた規則に従うことの問題の困難 〜戦争の中で業務を遂行すること(付:アーレント『エルサレムのアイヒマン』/フランクル『夜と霧』)

命令と従うこと ~その命令は正しいのでしょうか… 命令の規則と他者性 他者性の尊重と作戦の遂行 命令というだけで従うことのリスクと、完全合意のうえで成り立つ命令の困難 従うべき規則は一体なにか 参考となる本 【アーレント『エルサレムのアイヒマン』…

相手を慮る他者性の欠如から生じる様々な問題 〜セクハラ/パワハラや虐待に忖度と命令もみ〜んな他者性の喪失だ!?

他者性から生じる様々な問題 自分の規則をどこにでも当てはめようとして生じる問題 どこでも起こる可能性のある規則の一方通行 日常的にありえる規則の一方通行 交渉の場にも起こりえる規則の一方通行/対立 個人と集団の規則の複雑な絡み合い 他者性から生じ…

セクハラ発言の問題と同性同士の閉じたコミュニティ/コミュニケーション 〜他者性の喪失と無自覚な内部規則の押し付け(付:セジウィック『男同士の絆』)

他者性の喪失とセクハラ問題 他者とコミュニケーション セクハラと他者という問題 同性同士のコミュニティと性的話題 コミュニティ内の快適さと、コミュニティ外での配慮の欠如=他者性の欠如 無自覚な内的規則の態度 結果的な内的規則の押しつけ 参考となる…

他者という問題 ~同じ規則と異なる規則の間柄の人間関係(付:柄谷行人『探究』)

他者という問題 〜日本人とアメリカ人が謝ったとしたら 他者とはどのような存在か 他者とは異なる規則をもつ者である たとえば子供 たとえば外国人 まとめの図解 参考となる本 【柄谷行人『探究』】 他者という問題 〜日本人とアメリカ人が謝ったとしたら コ…

情報を伝播された受け入れる側の信用問題 ~相手を信じることができれば話を聞く

受け入れる側の信用問題 〜信じられれば聞いてられるさ 受け入れる側の態度の問題 1.内容を受け入れようとする 2.伝えられる内容に詳しくないと自覚する 3.信用のおける相手から伝達されなければならない 【サーサス『会話分析の手法』】 コミュニケーション…

伝える側の拒絶の問題 ~伝播する内容をよく理解し固執せず相手を受容する

伝える側の拒絶の問題 〜謙虚によく知ろう、かな 相手への拒絶と伝達の齟齬 伝達者側の受け入れる態度 【サックス,シェグロフ,ジェファソン『会話分析基本論集』】 伝える側の拒絶の問題 〜謙虚によく知ろう、かな 相手への拒絶と伝達の齟齬 伝達の齟齬が生…

聞く態度と伝播の齟齬 〜会話を苦手とする能力以前のコミュニケーションという問題

伝達の齟齬とコミュニケーションという問題 論理と実際のズレと、コミュニケーションの齟齬という問題の違い 【山川偉也『ゼノン 4つの逆理』】 伝達する両者の態度による齟齬 正しいコミュニケーションは可能か? 伝達の齟齬とコミュニケーションという問題…

伝わらない、相手の理由の仕組み/システムの考察 〜頑なな理解者?

伝わらない場合の相手の理由 〜頑なな理解者? 伝える側に落ち度がなくても伝わらない場合 1.理解する側が伝達内容を受け入れる気がない 2.伝えられる情報に限定された範囲しか関心がない 3.受け入れる側が伝えられる情報を少なく見積もっている まとめの図…

伝達/伝播と齟齬の仕組み/システムの考察 〜または独善的な伝達者

伝達と齟齬 〜または独善的な伝達者 先生が生徒になにかを教える場合 【高校生のための批評入門】 1.生徒が歯抜けに受け取っている 2.教師が不十分にしか伝えていないが、自覚がない 態度としての伝達問題 伝達者による自己の伝達内容の絶対視という齟齬 ま…

難解な思想/内容が難しい理由と伝播の仕組み ~無数の要素と膨大な量と他者との齟齬

難解な内容が難しいわけ 〜伝達内容の仕組み 難しい内容の伝達の問題 【マルクス『資本論』】 ひとりの考えの中には無数の要素がある 相手の考えをはかるのは受け手の問題でもある 大思想は膨大な量を有する 【マルクス=エンゲルス全集 41】 重複する問題点 …

教わることと伝言ゲーム性 ~伝わる情報の齟齬とズレ

教わることと伝言ゲーム性 〜伝えられるものの中身は一緒のはずなのに、なんで差が出るの⁈ 伝言ゲームと意見の変質 【サーサス『会話分析の手法』】 教わることと齟齬やズレ 伝達の困難とは? 教わることと伝言ゲーム性 〜伝えられるものの中身は一緒のはず…

理論と実践のパラドックス/逆説 〜理論的実践行動による社会改革とその乖離

理論と実際、もとの理論と変形していく思想 現在進行形社会問題の難しさ 【山川偉也『ゼノン 4つの逆理』】 結果の出たあとの社会問題の場合 もとの考えからズレていく考え? 【マルクス『資本論』『共産党宣言』】 いつのまにか変わってしまっている考えと…

政治屋と政治家の違いと満足すべき政治屋の条件と、政治以外で持たなければならない精神

政治を行う者と政治以外で持たなければならない精神 哲学者と政治 【マルクス・アウレーリウス『自省録』プラトン『国家』】 政治屋と政治家 【モスカ『支配する階級』】 我らの時代の政治屋状況 満足すべき政治屋は何者か 政治以外で復活さすべき貴族精神 …

社会に必要かつ必然な政治の現実と理想のジレンマとしての哲人王

社会と統治するための政治と政治を行う者への理想のジレンマ 社会における様々な人々 【モスカ『支配する階級』】 【アリストテレス『政治学』】 社会を統治するための政治の不可避性 【世界の名著 プルードン,バクーニン,クロポトキン】 政治をめぐる哲人王…

貴族階級とは異なる貴族精神を持つ社会階層の必要性と喪失の問題

貴族精神を持つ層の必要性と喪失 モスカとオルテガの似てそうなところ 【モスカ『支配する階級』】 オルテガのエリート/貴族に似たような貴族精神を持った階層の必要性 【オルテガ『大衆の反逆』】 失われつつある貴族精神を持つ層 【内田樹編『日本の反知性…

支配者タイプの特徴とも重なる宗教的指導者の言動と群集心理

少数者の支配としての宗教的指導者の信念の伝染と群衆心理 モスカとル・ボンのなんとなく似ているところ 【モスカ『支配する階級』】 宗教的指導者の信念と信徒への伝染 【ル・ボン『群衆心理』】 群衆心理と少数者による支配 使徒から信徒への組織化と永続…

エリートの意味となる少数者の支配という必然【モスカ『支配する階級』】

モスカによる人類の歴史における少数者の支配という必然 モスカとエリート 【モスカ『支配する階級』】 真のエリートとは異なる、制度の中のエリート 【オルテガ『大衆の反逆』】 人類は常に少数者に支配されてきた 宗教的指導者と信徒たち 【『ブッダのこと…

組織とは簡単に例にして言えば、構造的に必ず少数者によって支配される

組織とはどのような理念を掲げていようとも、構造的に必ず少数者によって支配される 現実知らずの理想主義 【小泉信三『共産主義批判の常識』】 ミヘルスと社会主義的平等と政治組織の支配 【ミヘルス『政党政治の社会学』】 社会主義政党と少数の指導者 組…

歴史の終わりによる資本主義の勝利という決着? 〜フランシス・フクヤマに言わせればヘーゲル的な歴史は終わった

資本主義の勝利と歴史の終わり マルクスの予言と元気な資本主義 歴史は終わった? 【フランシス・フクヤマ『歴史の終わり』】 【ヘーゲル『歴史哲学講義』コジェーヴ『ヘーゲル読解入門』】 資本主義国家アメリカの勝利宣言 【浅田彰『「歴史の終わり」を超…

資本主義とはどのように制御されるのだろうか 〜資本主義社会の終焉など来る日があるのだろうか

資本主義の制御はいかにしておこなわれるのだろう マルクスとヘーゲルの歴史観 【ヘーゲル『歴史哲学講義』マルクス,エンゲルス『共産党宣言』】 マルクス以降の資本主義 社会主義的政策の資本主義 経済及び経済学の発展と制御 【ケインズ『雇用、利子および…

共産主義とは資本主義の果てに現れる社会であり、共産主義国とは原理的にちょっとおかしいらしい

資本主義と共産主義国家の変な関係 資本主義対共産主義? 恐慌を分析するマルクス経済学 【ヴァルガ『世界経済恐慌史』】 資本主義の次の時代の共産主義 【エンゲルス『家族・私有財産・国家の起源』】 共産主義国家はヘンテコ? 前回のお話 https://www.wak…

終末思想の意味ある歴史の目的論と日本のマンガ・アニメと共産主義と想像力の類似

終末思想とマルクス主義 ユダヤ・キリスト教と終末思想 日本のマンガ・アニメの終末論ブーム 【五島勉『ノストラダムスの大予言』ノストラダムス『予言集』】 【武論尊,原哲夫『北斗の拳』宮崎駿『風の谷のナウシカ』大友克洋『AKIRA』】 【宮台真司,石原英…

主人と奴隷の意味なす弁証法と人類の歴史と階級闘争の歴史

ヘーゲルの主人と奴隷とマルクスの階級闘争の歴史 ヘーゲルの主人と奴隷 【ヘーゲル『精神現象学』】 主人と奴隷の階級闘争 【マルクス『共産党宣言』】 共通する目的のある歴史 前回のお話 ヘーゲルの主人と奴隷とマルクスの階級闘争の歴史 マルクスの歴史…

階級闘争とはわかりやすくいえば、生産者を守るための無生産者が支配者になってしまって生産物を自分のものにしてしまう関係を打ち破るもの、かな?

人間の集まりと食べ物の在り処による社会階級の現れ方 マルクスと階級闘争の歴史 【マルクス,エンゲルス『共産党宣言』】 人々の集まりと食い扶持 足りない食べ物と略奪と戦士 無生産者による支配階級への転化 【オーウェル『動物農場』】 前回のお話 https:…

唯物史観の意味とはわかりやすく言えば、生活を基盤とした歴史観 〜経済(食べるために生産すること)は政治や文化に先立つ土台

マルクスの唯物史観によって転換された、生活を基礎とした歴史観 マルクスと唯物史観 【マルクス『ドイツ・イデオロギー』】 理念や観念より生活の歴史 【ヘーゲル『歴史哲学講義』】 歴史の基礎としての生産様式 世界の動き方についての認識の変化 前回のお…

世界を変えることと解釈することの違い 〜哲学者の仕事は世界を解釈することから変化させることへ

世界の解釈から変化への実践という哲学者の使命の変化 観照的態度への批判のはじまり 【ヘーゲル『法の哲学』】 マルクスと社会の矛盾と欺瞞 【マルクス『ユダヤ人問題によせて ヘーゲル法哲学批判序説』】 世界の解釈と変化 観照的態度から実践へ 前回のお…

キリスト教とローマ時代の哲学の存在を賭けた緊張関係 ~キリスト教が自らを確立するために行った思想闘争

キリスト教と周囲の哲学や思想との緊張関係 ローマ社会内におけるキリスト教のかよわい立場 身を守るための護教論 【中世思想原典集成 ギリシア教父】 【アームストロング『古代哲学史』】 キリスト教内部の異端との戦い 【オリゲネス『諸原理について』】 …